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8人の魔女  作者: 雪椿
3/14

現在の話

 うとうとした眠りから目覚めると、私は知らない家の中にいた。そして、最初に目に飛び込んできた机の上の光るノートを手に取っていた。不思議と恐怖心はなく、ノートを読み進めていた。内容は、この世界のことだった。自分が今までいた世界とは異なること。この世界では魔女として生きていかなくてはならないこと。この家の裏が魔の森であり、そこには立ち入れないこと。そして魔女がいることで魔の森の結界が成り立つこと。だから魔女はこの家で生活しなくてはならないこと。家の前方に広がる森は迷いの森と言って、町から誤って人が魔の森に入らない為に存在していること。迷いの森や、この家の周囲の薬草を使って薬を作り、定期的に町に卸すことで収入を得ること。薬作りに必要なレシピが本棚にあること。自分の体が魔女として生きていくために膨大な魔力を秘めていること。その魔力を用いることで薬の品質が向上すること。生きていくのに必要な知識は、自分自身の中に入っていること。そして、いつの日か終わりがくるまでこの生活を続けること。最後に、もし分からないことがあれば他の7人の魔女に相談すること。そんなことが書かれていた。

 ノートを読んでいる間、自分がこの世界と同化していく不思議な感覚を味わっていた。そして、ノートを読み終わると、この世界に対する違和感も、魔法に対する違和感も消えていた。ただこれからこの家で生活していかなくてはならないという使命感だけが残った。

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