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10年
結局、魔女にできたのは食料・薬の確保ぐらいだった。もちろん目についた魔獣は殲滅していたが、数が多すぎた。魔獣は各地に散り、人を滅ぼしながらその土地土地に根付いていった。まるで、始まりの姫が望んだようにすべてを滅ぼすように。
生き残った人々も細々と生活するようになった。厚い城壁に守られながら、生活を立て直していた。人々の混乱が収まるまで10年の歳月がかかった。その間に各地で魔獣を狩る組織が整い、ギルドと名付けられ、そこに所属するものは冒険者と呼ばれるようになった。魔女は、結界を守れなかったものとして、弾圧の対象となった。私たちは隠れるように生活しなくてはならなかったのだ。
結界が破られた原因も分かった。西の魔女が殺されたのだ。魔女の家も焼かれた。そのせいで、魔力のバランスが崩れ崩壊した。犯人はわからなかった。魔女も混乱していたからだ。結局誰が何のためにこんなことをしたのかわからないまま、魔女たちは迫害を受けることになった。




