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七色魔道士の異世界日常~Prism Wizard~  作者: 砂味のぱふぇの人
〜第一章: 幼少期〜
4/20

#4: 魔法を使ってみた結果


大体理解出来た。成績オール4舐めんな。

どうやら、魔法は使い過ぎると気絶するらしいのだが…それは『魔力切れ』という状態で、意外とヤバイ状態らしい。それのは相対的に『魔力酔い』という物がある。急激に魔力を回復したり、魔力を多過ぎるとなる現象らしい。


魔力の管理はしっかりとしなければならない。そして、魔素は物体に付着するらしく、高濃度の魔素に浸かった食べ物を食べると『魔力暴走』が起きるらしい。

それは魔族、又は魔物以外にしか害がなく、『人間族(ヒューマン)』や、『森精種(エルフ)』等が口にすると…体内の魔力が暴走して、体外に無理に排出しようとして身体の中で逆流が起きて、暴発するらしい。


そして、破裂…人間が破裂するらしい。

高濃度の魔素なんてもんは大概無いらしいし、魔素から食べ物を守る道具もあるらしいし気をつければ破裂しない。


前置きはともかくとして、魔法を使ってみたいと思う。本を読んだ限り、7属性全てを使える生物は『ペルセウス』ただ一人らしい。しかしペルセウスは過去の神…神話上の英雄だ。実在するかも怪しいのである。



まず、体内にある魔力を手先に流す…ここら辺はやはり感覚で覚えるしか無いだろう。そして、詠唱をする。


「聖なる水で悪しきものを清めよ。ウォーターボール」


詠唱をすると、(てのひら)からソフトボールより少し大きい水の玉が出てきた。しかし、出てきた途端下に落ちた。


「落ちたじゃん…えっと…飛ばすのはどうやんだろ…」


詳しく見てみるとまず魔力で流れを作り、手先に集中させる。その後、詠唱をして魔法を作り出す。そして何かを押すような感覚で魔力を発射し、魔法を飛ばす。という工程だそうだ。


「聖なる水で悪しきものを清めよ。ウォーターボール」


ここですかさず前に飛ばす!

意識すると、水の玉が前に飛んでいき、壁にぶつかって落ちた。成功のようだ。


「水の属性は使えると…次は風をやってみるか。」


「爽やかなるそよ風よ吹き抜けよ。プチウィンド」


少し強めの風が吹き抜けた。これはあまり実用的ではない気がする。ともあれ風属性も使えるな。

次に土を試すか。


「大いなる大地よ、その力で全てを護れ。アースシールド」


目の前に大きめの土の盾が出来た。土もあるね。

てかこれ凄い邪魔じゃん…これを的にして火属性も試すべきだな。


「暖かなる炎よ、紅の力をここに示せ。フレイム」


(てのひら)から小さい炎がぼわぁーってなった。火もあるね。

次は光魔法でも試すかな。


「微かなる光よ、暗闇を照らし出せ。ライト」


手からぽわーんと光の玉がでてくる。あまり大きくはない。しかし、周囲が明るくなったな。

光もあるな。これはもしかしてペルセウスと同じ事になるのかな?まぁ良しとするかな。

闇魔法行ってみよう。


「薄暗き闇よ、暗黒へと(いざな)え。ブラインド」


詠唱した瞬間、辺りが真っ暗になった。えーっと…どうなってんだ?ライトは使ってるよね?てことは状態異常とかそういうのかな?


「暖かなる光よ、降り掛かる災いを()けよ。キュアー」


光の状態異常治癒魔法を使うと、辺りの暗闇が無くなった。これで6属性全部使えるね。というか魔法使ってるのにあまり疲れを感じないな…もしかして魔力総量高いのかな?

最後の無属性魔法を使う。無属性魔法は基本的に詠唱は要らなく、名前だけ唱えれば使えるらしい。


「サイコキネシス」


唱えると、目の前の土の盾が浮き上がった。そして宙に浮いている。

「おー、凄いな。もしかして動かせちゃう感じかな?」


頭の中で念じると、土の盾が右に動く。どうやら動かす事ができるようだ。サイコキネシスで遊んでいると、ドアが開いた。


「お坊ちゃま、ご夕食の時間でございま…お坊ちゃま!?」


あ、バレた。まさかエルザさんも魔法使えるなんて思わないだろうなぁ…俺は静かに土の盾を下ろし、ドアの方へ向かった。


「お坊ちゃま…やはり天才なのでは?」


取り敢えず、また明日やるとしよう。エルザさんもかなりビックリしてるな…というかこれで晴れて7属性使える様になれたね。というかまさかの全属性使えるのか…







「あの子供…ペルセウス様と同じ魔力を感じるわね…面白いじゃない。」


物置部屋の小さな影が動めいた。



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