#12: 戦績報告と収集品交換
あれから2時間ほど経過しただろうか?使えそうな物は一通り集めて集合場所の入口付近に俺は来ている。少し待つと、アルスとセレナが帰って来る。何やらふろしきの様な布袋に色々と入れてあるようだ。
「おかえりなさい。お父様、お母様。」
「おう、『魔鉱石』大量に見つかったぞ。」
「私は『魔石』を」
「僕は『魔法具』を」
「ん、どれ…取り敢えず各自集めた物を出して、用途がわからない物はリアンに調べてもらうか。」
「ええ、それじゃあ私からはこの水。魔力が溢れ出ているの。何かしらの魔法関係の道具じゃないかしら?」
「『サーチ』名称、『生命の水』用途、『植物などに与えると動き出し、人間に与えると若返る。』」
「あら、若返り…素敵だけど…使う気は無いわね。何せ若返ってもアルスより遅く死ぬだけだもの。虚しくなるだけよ。」
「嬉しい事言ってくれるじゃないかセレナ。」
子供の前で堂々とイチャつくなよバカ夫婦…
「仲睦まじい事で。」
「リアン、貴方はどこでそういう言葉を知るのかしらね?」
「まぁまぁ…そうだ、俺はこの短剣と腕輪と指輪だな。この三つがよく分からない。」
「それじゃあ短剣の方から『サーチ』名称、『聖王の短剣』用途、『魔族や魔力を含む物質に対して絶大な威力を誇る』らしいです。次に腕輪ですが…名称、『豪腕の腕輪』用途、『装着者の腕力を大幅に高める事が出来る』らしいですね。最後に指輪ですが名称、『破魔の指輪』用途、『魔族の能力が1度だけ無効化される』」
「む?豪腕の腕輪という物は私が着けさせて貰っても良いか?それとこの聖王の短剣だっけか…これはリアンの魔法具作成に役立ててくれ。破魔の指輪は…安全第一だしセレナが持っててくれ。」
「ありがとうございます。」
「あら、ありがとう。」
「まぁ、用途不明の物も判別したし、取り敢えず各自集めた物を全部見せてくれ。」
▲リアン▲
アイテム収容カード×3
魔法橙×2
削減の指輪×1
炎獄の斧剣×1
吸魔の魔石×1
アッシュウルフの毛皮×6
ゴルーチェの腕輪×1
潤水の器×1
ゴーレムコア×1
▲セレナ▲
魔力視の眼鏡×1
火の魔石×4
水の魔石×4
風の魔石×6
土の魔石×4
光の魔石×2
闇の魔石×3
無の魔石×1
破壊の魔石×1
生命の水×2
▲アルス▲
豪腕の腕輪×1
聖王の短剣×1
剛腕牛人の革×4
ポイズントードのガマ油×2
破魔の指輪×1
魔鉱石の結晶×2
魔鉱石の原石×8
ベヒモスの肉×16
腐無の袋×16
アクセサリー類×21
「僕の所は総じて魔道具が多かったですね。」
「私の所は魔石かしら。」
「俺の所は素材とアクセサリーだな。」
「私が気になったのはリアンのアイテム収容カードかしらね。」
「ああ、俺もだ。これは便利そうだ。」
「丁度三つ有ったのでお父様とお母様にと持って来ましたので。どうぞ。」
「む、ありがとうな。」
「ありがとう。というかあなたったらこんな便利そうな物何でここに置いたの?」
「んー、用途が分からなかったからだな。」
「随分大雑把ですね…あ、僕は破壊の魔石ってのが気になりますね。もしかしたら魔道具の素材になるかも知れませんし。」
「なぁリアン、思ったんだがそのアーティファクトって呼び方面倒くさいからやめないか?どうせならこう…名前を付けてくれ。」
「そうね、確かに今回ので沢山アーティファクトが手に入ったからややこしくなるわね。」
「では…魔道具改めて『魔砲銃・ペルセウス』という事で。魔砲銃と呼んで下さい。」
「よし、具体的な事も話したし、この荷物整理は上に戻ったらにするか。」
「そうね。」
「では戻りましょうか。」
「それじゃあ…ってあれ?押しても開かないぞ…?おい!もしかして閉じ込められたんじゃ…」
「あの…お父様、入る時に押したから引くのでは無いのでしょうか?」
「…あっ」
引いたら簡単に扉が開いた。これにはセレナもあちゃーって顔をしている。南無三。
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特に何もなく戻ってきた。再度物をアイテム収容カードから出して、使えそうな物を出しておく。そして設計図を持って、アルスとセレナから素材を貰って、鍛冶屋に出発する。