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TSSS 8章 (下)

さて、全国の男子諸君。この状況をどう思う?


意気投合した由香と天城。が、今なぜか…


一 緒 に 風 呂 に 入 っ て い ま す。


と言う訳で一人悶々としながら落ち着かない部屋で携帯を弄っている。。。のだが、実際は何も操作できていない。


(き、気になるだろ・・・そりゃ・・・)


よく考えれば彼女とかいう噂の立っているクラスメートの女子の家で泊まるわけで。そして今その彼女が風呂に入っているわけで。


(ゆ、由香がいてよかった・・・)


これが2人きりだったら、俺にはちょっとハードルが高すぎます。無理です。


多分由香がいなかったら、今頃は「天乃谷玲次15歳!バージン脱出来るか!?」とか考えてますよきっと。


・・・とまあ、冗談はここまでにしよう。冗談ということにしておく。



まあいったんそれは置いておくとして、天城の風邪で忘れていたが、俺の今日の目的は…目的は…なんだ?


よく考えればとりあえず来た、といった感じでとくに目的もなかった。


しかしこのままではまずい。この天城が学校に来ない現状をどうにかするべく、俺は2人で話さなければならない。俺が何とかしないと。あいつが頼れるのは、俺だけなんだ。



---



「う・・・んむにゃ・・・ちょ、ぉにーちゃぁ・・・うにゅ・・・」


爆睡してるし!


2人の残り香にまた悶々としながら風呂を出ると、由香が床で爆睡していた。


・・・駄洒落じゃないよ?


「さっきまで話してたんだけど、目を話したら寝ちゃったよ・・・あはは・・・」


苦笑いを浮かべながらそう言う天城は、何故か、どこか嬉しそうだ。


「でもなんか・・・私兄弟いないからさ。妹ができたみたいで、嬉しいかも」


カーペットで眠る由香の頭を軽く撫でながら、天城は呟く。


「ふにゃ・・・ん・・・」


由香も心地よさそうな表情を浮かべていて、こう見ると本当に姉妹みたいだ。


「そう?なら嬉しいけどねー」


そう言うと、天城は嬉しそうにはにかんだ。


「で、こいつどこに寝かせればいいかな?流石にこのままだと風邪引くし」

「ああ、そこのドアの向こうがもう1つの寝室だから、そっちに運んであげて。私は一緒に寝てもいいんだけど、風邪うつしちゃったら悪いからね」

「了解。よいしょっと・・・」


由香を抱え上げてベッドに寝かせる。歯は夕食後すぐ磨いていたし大丈夫だろう。


そういえばこれ、向こうの天城のベッドか・・・。


ちょっと想像してしまって、慌てて振り払うと、部屋に戻る。



・・・あ。


これって、2人きりか・・・


思わぬタイミングで訪れたこの状態に、鼓動が速くなる。


浅くなる呼吸を押し殺して、平静を装う。


「あ、ほら、天城も熱があったわけだし、早く寝た方がいいんじゃない?」

「あ、うんそうだね・・・あ、そういえば玲次はどこで寝ようか・・・」

「え、いやそれはソファとか…」

「ないんだよね…ソファ」

「まあ最悪床でも俺は全然」

「いや流石にそれは悪いよ。風邪引いちゃうし」

「じゃあ向こうのベッド・・・それはないか」

多分由香が嫌だろうし。それに天城(銀髪)の匂いが・・・って想像するな俺。


そこへ天城が耳を疑う一言を放った。


「じゃ、じゃあさ・・・一緒に、寝る・・・?」



・・・深刻なエラーが発生しました・・・深刻なエラー・・・はっ!?


危うく意識が飛びかけたが、必死に引き戻して天城を見る。


目を伏せているが、冗談ではなさそうだ。いやあれだ。寂しいんだろきっと。ほらさっき腕掴まれたしさ、寂しいんだよ、決して特別な何かがあるわけではない・・・そう、きっとそうに違いない・・・


「い、いやならっ、いいけど、うん・・・」


「嫌なわけない!」


反射的にそう叫んでしまった。ち、違うんだ今のは待ってくれ、ちょっと焦っただけで、あ、でもいやなわけではなくて・・・


言葉にならず口をパクパクさせる俺に、天城がはにかみながら、答える。


「・・・ありがと」



ああ、今日は寝れないな…。明日の授業は爆睡確定だ。ああお父様、先立つ不孝をお許しください…

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