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2話:経緯

最近、子猫を買おうと色々してますが金銭上無理なのでYouTubeで子猫の動画を見てなごんでいます。

こんなほのぼのとした話ではないお話となっていますが、お楽しみください。

中学2年生のころである。

私は部活動に勤しみ、勉強面では塾に通いつつ頑張るデブな中学生であった。

もうやけになって語る。

さてさて、デブだった私は当時とあるアニメの歌をもじられてよくからかわれていた。正直それが一人や二人ならまだしも、学年全体となると話が変わってくる。学年全体での嫌がらせ・・特に私は何もしていないのにデブだからと、いじると反応が面白いからと言う理由だけでターゲットにされていた。

全く、有難くない本当に迷惑な話である。


そんな中でも私はにこにこ、へらへらしながら生活していた。

両親にいじめの事を相談したのだが、「そんなのそのうち止めるんだから気にしないの」や「デブって事実は事実なんだから受け止めな」

まあ、正しいが反応が冷たい・・。

本当に親なのかよ・・。

もう少し気の利く台詞を言いやがれ。

まあ、さておき。

そんな、生活が続いた秋ごろ。


音楽の時間終わりにそれは起こった。

合唱の練習後でいつも以上に声を出したため、頭痛がしていた。

頭を抱えつつ、音楽室のある三階から一階の教室までゆっくり帰っていき机に座って、帰りのホームルームを待っていた。


すると、いつものようにいじめっ子たちが近づいてきた。

「よお・・どうした?」

お前の発言がどうしただよ、全く。用事がないなら話しかけてこないでほしいな・・。

「なんか言えよ、階段降りるのはデブにはつらかったのかな?」

この発言にクラスがやや爆笑。私は笑えない。このクラスほんと終わってるわ・・。なんか、正義感ある人が「やめろよ」くらい言えないものかね?全く。

私は重い口を(まあ体も重いけど・・)開いた。(体は開いてないからね?開いてたら事件だ!)

「ごめん、頭痛いからそっとしといて・・」

するといじめっ子の一人は

「なんだよ、テンション下がるわ・・。まあ、いいや」と言って何の前触れもなく私を音楽の教科書の角で殴った。顔を上げていたから目の付近にあたったのですごく痛かった。他の子は攻撃することなく離れていった。

しかしこの痛みのせいでこれまで自分にかけていた呪縛と言うか鎖がほどかれてしまった。


”攻撃しない”そういう制約がほどかれてしまった。


笑いながら、満足そうに自分の席に向かっていく殴ったいじめっ子君。


その後ろを足音を少なく助走した私は力いっぱい、敵に向かって放たれる仮面ライダーのライダーキックのごとく、跳び蹴りをした。

いじめっ子くんは、教室の真ん中位から教室の後ろの壁まで飛んでいった。

その瞬間、教室に空気は笑いがなくなり凍り付いた。

私はそのまま、そいつの方へと向かっていった。

無言で・・真顔で・・。

到着するなりいじめっ子は

「何すんだよ!」

と反撃してきた。顔を殴られたがガードした。ガードして体制が崩れたところを狙っていじめっ子君は蹴ろうとしてきたが、その前に私の裏拳が決まっていた。またまた地面に這いつくばる。

正直良い光景だと思った。今まで散々いじめてきた奴が地面に這いつくばっていて、それを私が見下げて見ているこの状態。

いつもとは何か違う・・そんな雰囲気の出ている私に焦っているクラスメート。

だが、私はそんなにお人よしでもないのでとどめをさすつもりで、そのいじめっ子君を起こして、壁に叩きつけて首を絞めた。ぎりぎりと手が音を出している。

壁がめりめり言っていた。

その子も手に力が入らなくなっていたようで次第に抵抗しなくなって、目が白目を向きかけていた時である

力自慢の生徒が10人がかりで私を抑えにかかった。

野球部、剣道部、サッカー部・・彼らが私を必死になっていじめっ子君から引きはがそうとするが私の手はなかなか、いじめっ子君から引きはがせない

「何してるんだ!」と他のクラスの生徒も来てようやく引きはがすことに成功した。

いじめっ子の首には私の手の後がくっきり残っている。

今指紋照合すれば確実に私だってばれてしまう・・・っと、その前に目撃者多数でダメか。


「なんでこんなことしたの?」と止めにかかった生徒に聞かれた。

私は笑顔でこう答えた。

「いじめられていたからだよ。君からもいじめを受けていたからこいつと同じことをしてやろうか?」

その発言を聞いたその生徒は黙ってしまった後に小さい声でごめんと言った。

謝罪するなら大声で言いやがれ・・。

全く持って不愉快だった・・。

不愉快すぎて吐き気がしたことをよく覚えている。


他のクラスメートは「(いじめっ子の名前)可哀想・・。」とか「謝れ」とか言ってきたけど私は、その前にお前ら全体で私に謝罪しろよ・・、と思っていた。

普通、そういうことが言えるのは私をいじめたことのない奴とかが言えることであって、私をいじめていたこの学年全体には絶対に言えない事なのに・・。悔しい・・。暴力を頼ってしまったばかりに、いじめられっ子の私は今や、暴力をふるった悪い生徒になってしまったようだ。

これが多数決の暴力だと実感した。


「お前らがいじめたから私はこうなったのに・・」


いい身分だな・・傍観者は。

自分が手を下さずとも、全員の意見なら何をしても、何を言ってもいいんだ。

ふざけるな・・。

私の受けた痛みを受けてみろよ・・。

同じ目線に立って考えてみろよ・・。

じゃなきゃ、発現する許可は与えない。

与えたくない・・。

ノーリスクで物事を有効に進められていると思って、自分は関係ないなんて思ってるんなら・・痛い目を見せてやる・・。


後日先生に私は怒られた。

「暴力をふるうなんて・・」

そういう風に言われたが、私は説教なんて聞く予定はなかった。

だいたい、いじめに気付いていなかった先生の説教なんか聞きたくないし、雑音にしか聞こえない。

話を聞くと、いいように事実を捻じ曲げられていた。

私が一方的に日常的に暴力をふるっていたと・・クラスメートが全員発言したそうだ。クズだな・・こいつら・・。

あまりもう話を聞きたくなかったので、適当に相槌をうって、反省しています、と言ってその場を後にした。


自宅に帰った私はあることを決意した。


”大人になったらあいつらに復讐しよう”


この考えから10年後、計画は実行される。

残忍で黒い仕返し・・復讐劇が始まった・・。



次回は復讐劇スタートです。

こんなんで復讐するの?

と思った方が多いと思いますが、なにがきっかけなのかは個人個人ですよね。

今回の主人公の”私”はこんなんで復讐をする子に育ってしまったというだけの話しです。

復讐が成功するとどうなるのか・・それをこの後の主人公の心情に注目してみてみて下さい。

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