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苦楽  作者: 消しゴム
準備
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本人だけがやる気あり

ソルは家族の仇を打ちたい、そう人々に告げた。人々は困惑していた。ソル狙う仇は、そう簡単に取れるものでは無かったからである。ソルの狙うのは今となっては生きているかも死んでいるかもわからない元軍師であったからだ。しかし軍師にはそんな今でも噂は流れ続けていた。スラム街でイケナイ仕事をしているだの、ジェノサイドで功績を残し出世し今では裏でこの世界を操っているだの、どれもこれもにわかには信じがたいことではあるが、どれもこれも納得してしまうような根拠があるので市民も詳しいことは知らないらしい。

しかしそんな市民の間で多くのものが確信している噂があった。それは少年は今、ジェノサイドでヤりきることのできなかった金持ちを探している、そんなものだった。ジェノサイドは貧困層と裕福者の間で起こった戦争で裕福者の軍師を努めたのが少年なのだが、それは少年の作戦なのではと言う意見があった。

裕福者は軍の信憑性を上げるため、国に勤める全ての職員のプロフィールを公開し住所から氏名、出身地も表記した。もちろん国の決めた貧困層には見ることができないようになっている。そんな仕組みにしっかり少年も参加していたが他の職員が顔写真を載せているのにたいして少年だけがなく名前と出身地だけが乗っていた。そしてそこには ナンナ:スラム とのっていて多くの裕福層が真実を述べる国に感心し貧困層出身者が裕福者の軍師であることに酷く驚いた。しかしそれを知っていても、裕福者達はナンナを信じて戦い続けた。疑い従うよりも、信じて従う方が強いのは明白で、戦いはあっという間に勝利が決まったのである。

それ程にも信じられていたのに、誰も少年を注目していなかった。


そんな心配をよそにソルは2歩目を歩んで行く。

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