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苦楽  作者: 消しゴム
準備
12/26

只今

終盤痛い表現有り。

アキレス腱を切る表現

でも、文書力のせいでわかんないかも

一応注意

 ナンナは気づくと今日もまた、男の下に敷かれてした。こんな日々を過ごしてもう五ヶ月くらいだろうか。朝も夕もわからないこの場所で、ナンナは毎日男に弄ばれていた。最初は何とも思って無かった。男に何を言われても、何も感じなかった。が、だんだんとナンナの心には謎の感情がフツフツと湧き上がって来ていた。もどかしいような、もどかしく無いような、そんな感情だった。


「だんだん、ムカつく顔になって来たな? ン? それとも誘っているのか?ヤれよと?」

 男の言っていることはあながち間違いでは無かった。毎日男の下にいるだけの生活に飽きてきたのだった。何かもっと変化を欲していた。

「あの貧民街で生まれた奴には適性が無いんだよ。僕もそうさ。適性が無いってことは何にでもなるってこと。貴方のやるとこは少し単調で変化がない。正直言えばツマラナイ。父さんのほうがまだ楽しかったかな」

 男は一瞬顔をピクリとさせた。これは男が怒りを感じた時の合図だった。

「ほほう。アドバイスとはありがたいな。それにしてもその貧民街、奴隷の大量生産で有名か? 何にでもなるとは良いようで悪い、長所と短所は表裏一体と言うことか。まぁ、奴隷としては長所しか無いがな。さて」

 男はそう言いナンナから退いた。そしてナンナの首から連なる鎖を優しく撫でた。

「単調で変化が無いと言ったな、お前。どんな変化が欲しいんだ? ん? まさか、私を怒らせたくてワザと言ったのでわあるまい? どうなんだ!」

 男は思いっきり撫でていた鎖を掴み自身にナンナが引き寄せられるように引っ張った。ナンナは小さく唸り男に向かって顔を向け少し誇らしげな顔をした。それは今の男にとって挑発にしかならなかったが、それもナンナの考えのうちだった。

「そ…うだよ…そう…いう激しい…のが欲しい…んだよ…分かってる…じゃんか」

 そうナンナが言うと、男はナンナの狙いに気付いてしまった。男は鎖を離した。するとナンナは地面にドサリと落ちた。

「お前。力をもっていないな? こうやって自身を危機に晒すことでまた違う力を手に入れようとして居るな? 力を失った物は、また別の力を手に入れることができる。それを狙って居るな? そして、私の正体に気づいて居るな? いつからだ?」

 ナンナは少し驚いた。自分は人より、見抜く力があると思っていたがこの男も同じかそれ以上の見抜く力があるようだった。こんな短時間で気づくなんて、もう少し持つかと思っていた…。

「気づいたのは一昨日ぐらいだよ、まぁ日にちの感覚は僕の勘だけど。返せよ僕の力。自傷行為してもいいんだぞ」

 男は本格的に怒りに火がついてきた。こいつ私が攻撃できないと思って遊んで居るな。ならば絶望するがいい、私はお前自身だ、俺が力なんだ、力から力は出ないのだ。

「やりたきゃやれ。だが私はお前の望みどうり今までよりハードで変化のあるやり方に変える。」

 ナンナはゾクリとした。何処で判断を間違えたか、現実は返って今までよりも悪い方向へ向かってしまったらしい。

 男は鎖を持ちナンナの元へやって来た。鎖を自身の足に括り付けそして何処から出したかナイフを手に持ち、ナンナの足首を持ちその裏へとナイフをゆっくり挿入していった。本当にゆっくり…ゆっくりと…

「ああああああああああああああッ!」

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