表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
苦楽  作者: 消しゴム
プロローグ
1/26

無駄に頭の良いサル

「準備はできたか!? 早くしろ! 何やってる!」

まるで人間が家畜に怒鳴りつけるように男は怒鳴った。

苦労してきたのかは知らないが、男の頭部は淋しく降りしきる雨が跳ね返っているのが見てわかる。跳ね返った雨は男の顔を伝い地面に流れ行き少年の元へとやってくる。

少年の鼓動は早く心は恐怖に怯えていた。だか顔は、生意気にも少し笑っていた。

「ゴメン父さん。今すぐ行くよ。乞食がね…」

そのセリフを聞き男は少し笑ったが、少年の顔を見て顔は醜く歪んだ。何が気に入らなかったのかは一目瞭然だが何故気に入らなかったのかはわからない。この二人は親子だと言うのに。

少年は瞬時に危機を悟ったが何もしなかったし、表情も一切変えなかった。どうせ何もできないと思ったらしい。

少年の予想どうり男は手を強く握るだけだった。少年は男の行動を予測し当てたのにちっとも嬉しそうでは無かった。むしろ少し悲しそうな顔をしていた。あぁ、やはりと…。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ