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偽りの少年と破滅の少女と幸運の少年

 「私と一緒に、この世界を終わらせに行きましょ?」

少女・・・破滅の少女はそう言った。

 俺は、どうしたいんだ?

 俺は、なにをしたいんだ?

 少女が言っていたことは全て合っている。

正直、終わらせてもいいと思う。

 しかし、心のどこかで、あの学校生活のことが思い出してくる。

 俺はそれを手放していいのか。

 後悔しないのか。

 何度考えても答えは出てこない。

「何も言わないのは肯定のほうかしら?」

 と、少女が言うが、俺は何も答えられない。

 どうする? 終わらすか?

 だけど、まだあいつらと話したい。

「ねぇ、楽しいよ。きっと。一緒にやりましょうよ」

 俺は・・・・・・・・・・・・。

「私と一緒にこのつまらない世界を終わらせましょう?」

 俺は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「さぁ、やりましょう!」

 俺は、気づいたら頷いていた。

 すると、先程まであった、心残りが一瞬にして消え去った。

 さっきまで何を悩んでいたんだ。

 簡単じゃないか。うんざりしてたじゃないか。

 これでいいんだよ。

 なんで今まで気づかなかったんだ。

 過去の自分が、笑える。情けない。

 けど、もういい。

 少女と一緒に終わらせに行く。

「やーっぱり僕って運がいいねぇ!」

 唐突に、後ろから声が聞こえてきた。

 俺と少女は振り向く。

「いやー、人が悪に染まる瞬間を見れるなんて、僕は幸せだなぁ」

「誰だ・・・お前!?」

 彼はフフフ、と笑いながら、

「超幸運の持ち主のコウタくんですよぉ」

 今朝、いきなり電話をよこしたあいつ・・・?

雰囲気がまるで違う。

「お前、電話の時と全然違うぞ。・・・偽物か?」

「ハハハハハハハハァ! 面白いことを言うね、君はぁ!」

 あきらかにおかしい。壊れている。

 しかし、それが正常と言われた方がしっくりくる感じだ。

「僕はずーっとこのような感じだよぉ?」

そこで、コウタは、俺から視線を外し、少女の方を見る。

「久しぶり、女王」

「あなた、また懲りずに来たの?」

「いやー、僕って運がいいからさぁ」

「運が悪いんでしょ。この私と2度も会うことになるなんて」

「いやいや、運がいいよ僕は。だって2度も会うことができたんだからさぁ」

 少女はそこで口を閉ざした。

 「知り合い?」

と俺は少女に聞く。

「あなたは考えたことがある?」

「何を?」

「なぜ皆、終日のことについて知っているか」

 さっぱりわからない。何を言っているんだ?

「何を言っているんだ、という顔ね。でもよく考えてみて。

終日のことを」

「終日は、人類の3分の1が消滅した大災厄だろ?」

「じゃあ、なぜ3分の1しか消滅しなかったの?」

「自然災害だから知らないな」

 少女は少し笑い、

「あなたわかっているのでしょう?」

「・・・あぁ」

「終日は私が起こしたってことを」

「・・・あぁ」

 少女に会って、少し話した時点で薄々は勘づいていた。

「そう、なぜ3分の1しか消滅しなかったの?」

「そのくらい消滅させれるように、設定したんじゃなくて?」

「私は全てを終わらせるつもりだったのよ」

「まぁ、知っていた」

「それは・・・」

 少女が話そうとしたとき、

「そこからは僕が話そう」

 コウタが少女の言葉を遮り、

「僕と彼女の出会いを」

3話です。コウタくんの幸運については説明しません。そういう設定があった、ということでお願いします。次回で終わるかもしれません。まだわかりませんが。まだまだよろしくお願いします。

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