破滅の少女
さっきの電話のあと、俺は考えをまとめるために外に出た。
昔から、考えがまとまらないときは、よく近くの公園に通っていた。今でも通っている。
その公園に着くと、ワンピースを着た少女が立っていた。
髪は黒のロングで、背は150無いくらいに見える。
何しているんだろう、と思い声をかけた。
………べ、別に幼女に興味を持ったとかそんなのじゃないんだからねっ。
「君、どうしたの?」
「………」
少女から返事はない。が、こちらを振り向いてはくれている。
「親は?」
と聞くと、少女は少し困ったような顔をした。
「いない…」
「あっ、ごめんね?」
しまった。触れちゃいけないところだったみたいだ。
「ううん、大丈夫。こちらこそごめんなさい」
ホッと俺は肩を撫で下ろした。
「それで、どうしてこんなところにいるの?」
「………あなたを待っていた」
その瞬間、世界が歪む。目が回る。上下左右が分からなくなる。
なんだ、これ。
気持ち悪いはずなのに、逆にリラックスできる。
「起きて」
俺は少女の声に気がついて、目を覚ます。
どうやら眠ってしまっていたらしい。…なんか、はずかしい。
が、そんな恥ずかしさも一変、俺は周りのおかしさに気づく。
「どこだ…ここ…」
俺はさっきまで、公園にいたはずだ。
それが、なぜ今はこんなところにいるんだ?
辺りには何もない。空気しかない。
物理的なものは存在しない。まるで消滅したかのように。
きれい、さっぱり。
「ここは元は賑やかな市街地だったところよ」
と少女が俺の質問に答えてくれていた。
「市街地? じゃあ、なんで今は何もないんだ?」
よせばいいのに。本当はわかってるくせに。どうしても聞いてしまう。
「私が消したから」
予想していた通りの答えが返ってくる。
「あなたは終日、をご存知よね?」
「あぁ」
「それならもう、わかるでしょ?」
「…あぁ」
少女は笑顔だった。
「ねぇ、あなたはつまらなそう」
「何がだ?」
「表面上だけでしか生きられないなんて可愛そう」
「これでも十分楽しんでいるよ」
「嘘。私にはわかる。あなたはそう、思いたいだけ。心の底ではこう思っているんでしょう」
俺は何も言い返せない。
「こんな世界消えればいいって」
「…あぁ」
「それならもう利害は一致しているわよね?」
あぁ、その通りだよ。でも………。
「私と一緒に、この世界を終わらせに行きましょう?」
俺は―――――――――――――
偽りの少年と破滅の少女2話です。感想で頂いたアドバイスをもとに、
なるべく見やすいように努力しました。文法のアドバイスや、話の感想
よろしくお願いします。




