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私は最後まで何も知らなかった、こんな感情になるならあなたとは、、、?

作者: 七瀬
掲載日:2026/09/19





”私は最後まで何も知らなかった、こんな感情になるならあなたとは、、、?“





・・・私とあなたとの出会いは?

まるでドラマのような出会いだった。

私が仕事帰りに横断歩道を歩いていると、私の前の信号機の色は青だった

のだが、猛スピードで私が渡る横断歩道に向かって大型トラックが突っ込ん

でこようとしていた。

私は丁度、横断歩道の真ん中あたりで仕事の書類を落としてしまい、

紙が何枚か風に舞いそうになりながらも、必死に私は落とした書類の紙を

拾おうと周りが見えていなかったのだと思う。

そんな時、”あなたが私を横断歩道でしゃがんでいた私をトラックから救って

くれたの。“




【きゃああああーーーー!!!】

『危ない!』

【キキキキッーーーーー!!!】

『バカやろう! あぶねーじゃねーか!』

『・・・ス、スミマセン、』

『”そっちが悪いんだろう、信号を見ろよ! 赤じゃないか!“』

『はぁ!?』

『”彼女は何も悪くない! 横断歩道の信号は青だったんだ!“』

『ご、ごめん、でも警察には通報しないでほしんだ、オレはもう

免許証の点数がなくて、これ以上点数を引かれたらオレはもうトラック

の仕事ができないんだよ!』

『”ああ、分かりました、もう行ってください! 私は大丈夫なので。“』

『えぇ!? で、でも? キミはこの男が運転するトラックに

轢かれそうになったんだよ!』

『この人だって悪気があった訳じゃない、何か事情があったんですよ。』

『”スミマセン、まだ子供が小さくて、オレが稼がないとあいつらを

育てる事が誰もいないんです。“』

『じゃあ尚更、もういいですよ。気にしなくていいのでもう仕事に

戻ってください。』

『・・・あ、ありがとう! このご恩は一生忘れません!』

『キ、キミはなんてステキな女性(ひと)なんだ。』

『えぇ!?』

『”キミは見た目も心もキレイな女性(ひと)なんだね!“』

『あ、あのう、私を助けてくれて改めてありがとうございました。』

『いや? 俺は別に、キミにケガがないなら俺はもう行きます!』

『ちょ、ちょっと待ってください! 是非、お礼をさせてください、

あなたが私を助けてくれていなかったら私は死んでいたかもしれない。

だからせめて連絡先でも教えていただけますか?』

『・・・あぁ、そういう事であれば、ただ無理しなくていいから、

別に俺は当たり前の事をしただけなので、じゃあ!』

『ありがとうございます! 必ず連絡します。』

『・・・・・・』







 *






・・・私は改めて3日後に、私を助けてくれたあの男性に連絡をする

事にしたの。

彼も電話の声が、あの時助けてあげた女性だと直ぐに分かったみたいで、

直ぐに私にこう言ってくれたわ。



『”本当に連絡してくれたんですね?“』

『勿論、約束したから、どうしてもお礼をさせてください。』

『別に本当に気にしなくても良かったのに、でも連絡してくれて

凄く嬉しいです。』

『”今度時間がある時でいいので、食事でもどうですか?“

美味しいものをお礼します。』

『ああ~別にいいですよ。食事ですね、俺も楽しみです!』

『良かった、じゃあまた細かい事はまた連絡しますね。』

『はい!』








 *






・・・その後はとんとん拍子に、”私と彼は会う事も増えていき、“

お互い惹かれ合い付き合うまでになった。

”まるでドラマや映画のような流れで私と彼は心から惹かれ合ってるんだと

この時の私はそんな風に思っていた。“

こんなに甘い生活が続いていってもいいものなのかと。

それに、彼は私の理想の男性で本当に心から私は彼を尊敬もしていた!

お互いの想いは嘘じゃないとこの時の私は本気で何も疑いなく私は信じ

切っていたのだ!




だけど? まさか、こんな事になるなんて、、、!?

















 *






・・・これは全て、”フィクションだった。“

彼女は何にも知らない。

カメラも音声もクルー自体が誰もいない撮影だった。

あるのは? あちこちに取りつかれている監視カメラが撮影の為の

カメラだったなんて彼女は想像もしなかったはずだ!

ごく自然な彼女の素のままを俺は求めていた。

ただ俺は”プロの俳優だ!“

彼女の感情に持って行かれないように必死に自分を押し殺し、

彼女の良いところを前面に打ち出した撮影になった。




だから最後の最後は、”彼女に全てを打ち明けたのだ!“

彼女は俺の話を全部聞き終わると、その場で崩れ落ちるように

泣き崩れてしまった。

まさか!? ”はじめから演技でこれはフィクションだったと急に

俺に言われて、彼女は何が何だか分からずかなり取り乱していた

ように俺には見えた。“

そりゃそうだよな、誰でもああーなるよ。

”これがなんかのドッキリで詐欺にでもあったみたいな大きな衝撃を

彼女は受けたに違いない!“

俺の目をジッと彼女は見て、その目は悲しみから怒りに変わっていく

のが俺の目で見ても分かった。

それも当然、俺はずっと1年半以上も彼女を騙し続けていたのだから。




でも彼女が最後に俺にこう言ってくれた事は幸いだったのかもしれない。

”こんな感情になるならあなたとは、、、最初っから会いたくなかった” 

と......。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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