1話 絶望
世界を黒く染まるまで
第一話
「絶望」
私はクォーツ王国第三王子クローバー。兄が2人、姉が1人妹が1人とみんな兄妹仲はよく俺も兄を支える為に日々勉学に励んでいる。武の方は次兄のグラジオラスに任せよう。適材適所だ。
この国は正直言って大変だ。
東の国ダイヤ帝国と西の国コランダム国という二大大国に挟まれた国、それがクォーツ王国だ。その2大国はもちろん仲が悪く、まさに板挟み状態だ。
どちらと同盟を組もうものならどちらかに潰されるかもしれない。いや、多分潰される。被害が出る国はうちだけなのだから。
その後に我々の王国を分割して統治する方向に進むだろう。なんとまあ悲しき現実が私達の国なのだ。
私は今日コランダム国に第五王女と婚約するために来ている。はっきり言ってこの国は凄い、文明の力では圧倒的に負けているだろう。しかし争わない為の今日なのだ。役目を果たそう
無事婚約が成立、嬉しさはない。愛のない婚姻などこんなものだろう。それより我々の国の安全が第一だ。我が国に帰っている道中急いだ馬に乗った兵士が私のところに駆けてきた。
「どうした?そんなに急いで」
「報告致します、、何者かの急襲により王都が陥落いたしました。」
頭が回らなかった、理解が追いつくことはこっからこの先一度もなかった。
急いで王国へ向かっている最中に
私はとんでもないものを目にした。
黒く空を覆う巨大な機械が空に浮かんでいたのだ。
それが何なのか全く理解ができなかった。
「、、、古代兵器?」分からずも口にしたのはよく分からない単語だった。
危ないのは分かってる。だが家族の心配が勝っていた。兵士が私を抑えようとするので馬を無理やり奪い急いで王国に馬を走らせた。
その時黒い機械から言葉が発せられた。
「私はコランダム国に宣戦布告する」
それと同時に高速レーザーがコランダム国を一瞬で焼き滅ぼした。もう呆気に取られる以外なかった。
しかし、突如黒い機械にノイズが走りそのまま一瞬で消えてしまった。
もう理解はできない、だがそれより家族の心配だった。そして王国に着いた。黒い機械は我々の国上空に出現したのでダイヤ帝国は急いで引いたのだろう。王城には誰もいなかった。
我が国の兵士の死体と
王の椅子の前に6つの首が並んでいる以外は。
これは黒い機械のせいではない。間違いなく人によるものだ。そこからの私の数日間の記憶がほとんどない
私が立てた目的は二つ。
真実の究明、もう一つはダイヤ帝国の滅亡。
名を変えよう。
クローバーの名は捨て
サクメと