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【論考④ ギルドの受付さんって どんな人?】


 こんにちは! 気分のむくままに描いているとたまに書く感じになってしまいますね! 今回は冒険者を離れて彼らと相対するギルドの人ってどんな人たちなのかというお話です。


 要するに


 かわいい


 受付のおねーさんたちの話ですね!


 いろんな作品に出てきているあのギルドに座っているお姉さんたちはいったいどういう存在なのでしょうか? もちろんですが表に出ていないギルドの職員の人たちも含めてですが、お話を考えていければと思います。


 さて、前の論考で描いたように冒険者ギルドというのは様々な調整や物資の入荷など多岐にわたる仕事が必要になります。なりますというか、世の中の多くの作品に出てくる仕事を見ているとそう見えます。とりあえずの話ですが……ギルド職員さんは文字を読めないといけません!


 な、なんだってーという話かもしれませんが、中世において文字を読めることは特殊技能です。しかもギルドのお仕事は自己紹介とかそういう話ではありません。


① 文字が読めるお姉さんたち


 文字が読めるというのは古代から特殊技能です。現代のアメリカにも文字が読めない人が1000万人以上いると聞きます。ましてやなろう世界は中世~近世的な世界観……! 何者なんだこのインテリお嬢様方は……どこから来たんだ。


 文字が読めるといっても冒険者の名前が分かるというレベルではダメです。ギルドは様々な仕事を請け負う場所ですから、その依頼をおそらく契約書だとか誓紙のようなものにまとめていると思われます。ていうかよく出てくる冒険者カードにスキルとか書いているので「スキル」の文字を理解して解釈する高度な知性が必要になります。


 ますますどこから来たんだこの人たち。普通に出てくるギルドの受付お嬢様方が一番チートなんじゃないのか……だいたいなろう世界で近くにギルドとか言って受付のお嬢様にお話をしていることがありますが、王都とかの大都市ですらない場合末端まで有能な人材がいきわたっていると言わざるを得ません……! なんやこいつら……。


 さて、落ち着いて論考をしていきましょう。どう考えても統一した教育体制がないと無理でしょう。また、ギルドに所属している彼らはおそらく入社時に選抜されているはずです。少なくとも文書作業に関わる人たちは文字が読めますか? 計算ができますか? という程度のテストはあると思われます。


 それを合格した人達はギルドの支部でやるのかはわかりませんが教育があるはずです。文字の読み書きを内部でするかはわかりませんが、とりあえず接遇はあるでしょう、挨拶とか受け答えとかの礼儀とか……そんなのできるだろという話ですが、甘く見ちゃだめです、なろうのギルドには王侯貴族がやってきます。おそらく冒険者本人たちは無邪気にやってきますが失礼をしたりしたらあとあとギルドは政治的にダメージを受けます。


 前の論考に描いた通り、ギルドは様々な組織とのかかわりから成り立っているはずです。つまり王侯貴族に対する礼儀も学ぶ必要があるわけでさらに文字を学習します。少なくとも冒険者のギルドにおいて行われるクエストに関する文言は覚える必要があります。


 というか依頼を持ってくる村の人たちが文字を書けるとは限りませんので代筆をしないといけない場合もあるでしょう。いろんな作品の描写を見るに明らかに依頼書のような書類を作成しています。今気が付いたけど……代筆料金とっているだろこれは……。つまり文字は読むことも書くことも自在になるレベルで取得が必要です。


 さらに麗しいお嬢様が多い受付……。


 キャビンアテンダントが一番近いのではないか? と思いました。彼女たちは文字も読めて礼儀を知り、そして容姿端麗。どう考えても高給取りでしょう。というか普通にもてると思います。


 ごほん!


 話がそれましたが文字の話です。たぶんテキストがあって取得するのでしょうが、内部的な教育であればギルド内で教師を雇っている可能性があります。いや、上記のレベルでの取得なら後輩に先輩が教えるレベルではダメでしょうから普通に教師がいるでしょう。臨時が常時かはわかりませんが。それらが短期集中合宿的に「今でしょ!」とか言いながら教えているわけですね。


 または完全に外注する場合ですね。ギルドの職員を教師につけて学ぶという形になりますが……んん。ギルド職員の学校って話が作れそう。かわいい女の子中に混ざりこんだ男の子……。いえいえ、とりあえず学校という形ですが、そもそも学校という近代的な制度があることが前提になります。


 西洋の最初の大学といえばボローニャ大学、我が国で言えば大学とは言われませんが足利学校が古い学校ですね。前者は神学を学ぶことを始まりとした大学ですが、後者は四書五経などの学んだといいます。つまり宗教的な意味合いの学習やおそらく武士階級の子弟に対する勉学なわけで、今回のギルド職員のための学園みたいなものは流石に類例がないのですが……。


 いや待ってください! わが国には「寺子屋」があります。没落した武士や知識人の私塾ですが男女ともに読み書きそろばんを習ったといいます。さらに将来の職業ごとにテキストが違いました。農民には農民の商売には商売の教科書がありこれを「往来物」といいます。


 つまり……なろう世界は我が国の江戸時代ほどに教育に対する意識が高かったんや……市井のいたるところに知識人が紛れ込んでたんや(我が国の江戸時代のすばらしさは各地域にそれぞれ高度な知識人がいて一か所に固まっていたわけでなく、それぞれの郷土に根差していたことと思います) 


 よってギルドの内部に教育機関があるか、外部に専用の学校があるか、寺子屋のように中世といえども読み書きそろばんを教えてくれるということが往々にしてあり、そこから排出された人材の上澄みがギルドに入って受付をしているということ……。


 あるいは実際の事務作業は後ろで誰かがやってて受付さんはとりあえず読める程度のレベルの可能性もありますが、それでも十分に中世なら知識人レベルでしょう。


② (かね)


 そう、高給取りでなければこんな仕事をするとは思われません。文字が書ける。容姿端麗、礼儀を習得しているというスーパーお姉さんたち! ぜってぇ給料高いだろ。という話です。少なくとも平均賃金よりは上と思われます。


 ところで中世においてよく国家がお金がないと東西で言われますが、あれはなんでかわかりますでしょうか? 金属貨幣を使っており、中央銀行がなかったからです。というか銀行がありませんでした。


 金属貨幣というのは金貨・銀貨・銅貨というあれですね。要するに特定の材料をもとに生成された貨幣です。和同開珎に代表される皇朝十二銭はそれですね。あるいはローマ時代の銀貨などもそうでしょう。世界初の金属貨幣は紀元前670年のリディア王国の金貨と言われています。


 何言ってんだ? という話ですが、お金の話です! 多くの作品は金属貨幣を使用している世界観が多いと思います。受付のお姉さんたちはおそらく高給取りでしょうが、前の論考に書いた通りギルドは大きなお金を動かします。受付のお姉さんたちが報酬を冒険者たちに渡したりもしますよね。


 金属貨幣の弱点があります。簡単に言えば価格が書いてません。「千円札」は1000円と書いているので私たちはその絵柄が変わっても問題はありません。しかしですね……金属貨幣というものは「金」「銀」「銅」自体も市場で売れるという厄介な性質があります。


 どうするのか? 金貨をやすりでこきこきして粉にして、その金粉を集めて売れます。千円札を細切れにしても売れませんよね? そうすると傷がついた貨幣ばかりになります。これを「鐚銭 びたせん」といいます。我が国の戦国時代の領主はちゃんと綺麗なやつを税で治めろよコラァ! ていう意味で「撰銭 えりぜに」 を行ったりします。悪貨は良貨を駆逐するという格言はそうやって生まれたのですね。ちなみにこれは銀行預金という特殊な貨幣が中心の現代ではほとんど見られませんね。


 さらに金貨・銀貨・銅貨は地域によって価値が変動します。江戸時代は「東国の金遣い、西国の銀遣い」といい、東日本は金貨、西日本は銀貨を主に使用していたのでそれぞれを両替するための両替商が発達しました。……という国内の話ならいいのですが明治前後の幕末期には日本の金貨・銀貨を買い付けて外国に転売するというオランダなどがやった手口によりかなりの貨幣が国外に流失しました。現在の管理通貨制度の日本円やドルではなかなか起こらないことが起こったのですね。


 ということで金属貨幣はとってもめんどくさいものな上、さらに嵩張ります。よく冒険者が袋に入れてがしゃーん褒賞ですって描写はありますが、全員の冒険者に払う金を想像してください。荷台いくつ分になるでしょう。それを保管する倉庫もいりますし、それを警備する凄腕を雇う必要もありますね。


 何が言いたいかというと、ギルドのお姉さんたちはこのくそめんどくさい貨幣制度の中で仕事をするわけで相当頭がキレるはずです。

 

 お金のやり取りをすべてお姉さんたちがやるのかはわかりませんが主にギルドのキャッシュフローは以下の通り!


① 依頼者からお金を受け取る! 利益と経費を計算して依頼料を算出!


② 依頼を完成させた冒険者に依頼料を払う


③ 物品の買い取りやあるいは備品の売却の管理。


④ 事務員や様々な経費への支払い(冒険者ギルドにある酒場とかがギルド経営なら食材などの買い付けとかもね。医療サービスとか上記の文字の読み書きの教育費とか)


⑤ 本部とかへの送金


 複式簿記の始まったのは中世のイタリアのヴェネツィアでルカ・パチョーリが発見(商人がやっているのを見つけた) ですが、ギルド経営には非常に複雑なお金の流れが考えられるのですね。これをやっていたのですからギルド職員はすごいですね。


 石田三成が異世界に行く話をかけそう……とか思ってしまいましたが、ギルド職員は高度な文書作成と様々な計算能力を保持しているはずです。さらに、うえにかいたとおり金属貨幣というのはめんどくさいものです。それは冒険者側から見てもそうです。報酬なんてもめるわけですね。依頼者から苦情があったら依頼料を削るという話になるはずです。つまり荒れくれどもともやり合うわけです。


 話を進めていけばいくほどチートお姉さんのあつまり……! まあ、実際はギルドマスターとかいろいろな職員が協力して職務に当たっているのでしょうが非常に高度な官僚としての能力を保持した組織であり、そこの構成員は高い能力を持っていることは間違いありませんね。


③ 終わりに


 そういうことで受付のお姉さんたちはおそらく主人公以上にチートという結論に至りました……。神に与えられたチートとかではなく実務に根差した高い基礎能力がないと成り立たない仕事ということですね。先に描いた通り全部お姉さんたちがやっているわけでもないかもしれません。


 しかし、激務とか言いようがない気します。いろんな調整とか書類作成とか……わぁ。残業多そうっていう印象ですね。もしかしたらこの論考を見てくれた方には彼女たちの魅力が伝わるかもしれません。


 

 



どうでもいい話ですが、私の作品にギルドのお姉さんが出てきますが一番好きとか言われたことが数回あります(そんなに出てないのに)

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― 新着の感想 ―
 どっかで見たことあると思ったら、中小企業の経理のおば…、もとい、お姉さんですね。
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