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旅の始まり


 家を出て村の外れにある教会に向かった。


少年「すみませーん。神父さんいらっしゃいますか?」


神父「おぉ、よくきましたね。話は聞いています。ポーションですよね?。準備してあります。どのくらい持って行きますか?」


少年「小瓶5本分お願いします。」


神父「かしこまりました。しかし時が経つのは早いですね。あんなに小さかった子がもう16ですか…」


少年「神父さんにはお世話になりました。たくさん勉強をみていただいて…本当にありがとうございました!」


神父「君のご両親には借りがありますからね…。最初は何処に向かうつもりですか?」


少年「はい。ファーブルド王国の王都行って冒険者ギルドに登録するのと旅に必要なものを色々と準備したいと思います。」


神父「ファーブルド王国まで行くのですか?こちらの王都の方が近いんじゃないですか?」


少年「そうですが、ファーブルドの方が発展しているので冒険者の待遇もいいようですし、何より父と母がファーブルドのギルド出身ですから特別な思いもあります。」


神父「そうですか。しかしあなたは地図を見るのが苦手みたいですからね。心配です。」


少年「どうしても自分現在地がわからなくなってしまうんですよね。(笑)でもここから3日ほど歩けばファーブルド王国までの一本道がありますからそこまで頑張ればなんとかなりますから大丈夫だと思います。」


神父「…ではあなたに案内役をつけてあげます。」


少年「案内役ですか?」


神父「きっとあなたの役に立ってくれると思いますよ。少し待っててください。」


 そう言うと神父は裏へ行ってしまった。少しの間待っていると神父が戻ってきた。

 戻ってくると何やら神父のそばを翼の生えた小さい子供が浮いていた。


少年「妖精?…」


神父「ええ。この子はあなたの両親のパーティー…つまり勇者パーティーで案内役をやっていた妖精です。この世界のことはほとんど知っていてこの子の力もあって勇者たちは魔王討伐一歩手前までいけたのです。訳あって私のところで預かっていましたがこの知識を使わずここにずっといるのはもったいないのでぜひ連れて行って上げてください。きっと助けてくれますよ。」


少年「そんなすごい子を僕なんかについてきてもらっていいんですか?」


神父「それはこの子が決めたことですから。理由なんかはこの子に聞いてみてください。」


妖精「ていうことでよろしく!俺はルラ!お前の名前は?」


少年「クレジュだ。なんで俺なんかについてきてくれるんだ?」


ルラ「さっき聞いただろ?俺はなんでも知ってるんだぜ!お前についていけば面白いものが見れるって知ってるのさ!」


クレジュ「未来も見れるのか?」


ルラ「未来予知とはちょっと違うけど…まぁお前についていけば面白いものが見れるっていうのはわかるぜ!」


クレジュ「まぁそういうことなら頼むよ。よろしくな!」


ルラ「おう!まかせろ!」


神父「では、ルラ。クレジュを頼みましたよ。クレジュも気をつけて。」


クレジュ「はい。本当にありがとうございました。行ってきます。」


ルラ「今までありがとな!じいさんも元気でな!」


神父「はい。ルラも元気で」


 二人は神父に挨拶をして町を後にした。いろいろなことを思い出しながらもこれがこの街とのしばしの別れになることを噛み締めながら町を出た。


 物語は今始まった。

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