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呪われた国




険しい山を軍人らが先導しながら、重い荷物を背負わされて運ぶのが今回の仕事か。

とんでもない仕事を受けてしまった。


これなら密かに後を尾行するだけでよかった。



ああ、なんて偉そうに言う奴らだ。

遅れている冒険者の尻を蹴って、笑ってる。


「早く歩けよ、何してる転んでしまうぞ」


「本当にのろまだな」


蹴られたら転ぶのも当たり前だ。こっちは重い荷物を背負って、ヒイヒイしてるのに・・・

俺なら大丈夫だが、俺以外の冒険者はしょぼいステータスだ。。

俺はこんな荷物は楽勝で運んでいるし。ただ重たそうに運ぶ演技の方が大変だ。



もう見ていられない。

あの隊長も見たのに、なにも注意しない。

これもクラスのせいなのか、冒険者はCだからかこんな目に合うのか。


やってられない気分だが我慢だ。




多分、ハクセンを探してるのだろう。

奴は寝てるから、1番悪いタイミングだ。


ハクセンも棲家には自信がある話し方だ。

だから大丈夫な気がする。それに転送でしかあそこから出れなかった。


多分、転送座標を知らない転送なんか出来ないはずだ。

だから見つかるはずが無い。


転送した先が岩の中だったら、即アウトだ。

あの魔術士が転送した位置は、1段高い台になっていた。

誰もあの台には、入らなかった。だからそう考えた。




あ!皆が立ち止まった。


「ここにベースキャンプ張る。分かったな」


あのカウンターのおっさんが、冒険者に指示を出している。

テントを張る者や、荷物を回収する者と分かれた。


荷物を手渡した俺は、何をすればいい。


「にいちゃん、こっちに来な」


あのおっさんが、俺を呼んでいる。


「にいちゃんは、この連中を知ってるな」


あの臭いおっさんとゴロツキだ。


「ああ、知っているよ」


「食料と水を探してきてくれ。さもないと俺らの食う物は、荷物には無いぞ」


え!俺らは自分達で現地調達か・・・・・・考えればそうかも知れない。



「さあ旦那、行きましょう」


そんな連中の後を付いていった。

結構歩いた先には、小川が流れていた。


これで水は確保だ。


「さあ旦那、出して下さいよ」


ああ、これを見込んで俺を連れて来たのか・・・

仕方なしにオーク肉を2体を出した。


それを手早く切って、バッグに詰めていた。


「水を汲んだら、しばらくはここで休むぞ。絶対に言うなよ」


「分かってますよ」


水を汲み終わったら、木陰で寝転がって話し込んでいた。


「旦那は、この国の人じゃ無いですよね。心配は無用です。決して話しませんよ」


なんやかんや色々な事を聞いた。

まあ辺ぴな街の情報だ。たかが知れている。


なんでもドラゴンを探し出すオーブを発見したらしい。

それを使ってドラゴン退治を始めたようだ。

それも1点物だと、いい情報を聞いた。


討伐されたドラゴン無く。今回が初めての討伐作戦らしい。

魔法国の支配地に、もっとも近い位置に突然現れたドラゴン気配。

その為に魔法国の精鋭が送り込まれたみたいだ。



「野郎ども帰るぞ」


一斉に立上がって、荷物を背負って歩き出した。




そしてベースキャンプに戻った。


テキパキトと肉は切られ、焚き火で焼いて食っていたら、あの隊長がやって来た。


「ほう、いいものを食ってるな。俺らは干し肉のスープで我慢してるのにそれでいいのか」


まだ切られてない1体の半分を持って行きやがった。

冒険者は不満タラタラだが、あのおっさんがなだめた。


「ここで文句を言ったら、又税金を上げられてしまうぞ。ここは我慢だ。さあ取られない内に残りを早く食うぞ」


うまいうまいと食い出した。

まあ特別な香辛料を使ったから美味いはずだ。



その間にハクセンに念話したが通じない。

やっぱり眠っているようだ。



魔術士が戻って来た。


あああ、軍人から肉を取上げている。

又もこっちに軍人連中が来たが、肉は食い終わった後だ。


あのおっさんが「なにか用ですか」と白々《しらじら》しく言っている。

怒鳴りつけたい軍人も、言えないで帰った。


俺らはテントの外で寝る準備をした。

順番で見張り番をするようだが、俺はナシだ。





「早く起きろ!!」


朝早くか起こされた。


まだまだ寝ぼけた奴も居るのに、隊長が大声で話し出した。


「いいか!こちらの魔術士さまがお前らをドラゴン退治の現場へ転送して下さる。しかっりと言われた事を守れ。分かったな」


これはやばいな、こんな面倒な事をするのは、もしもの時におとりにする為だ

ここで大声で反対は出来ない。


そんなもしもの時は来ないからだ。

俺が命令したらハクセンはすぐに止めるからな、止めなかったら後でボコボコだ。



冒険者はグループに別けられて転送させられた。


今度は俺ら番だ。魔法陣であっという間に連れて行かれた。

あ、見覚えのある山だ。



皆は、呆然とその山を見上げている。


「なんて神々しい山だ」


冒険者はそんな風に見てたのか、俺には普通の山なのに。

あ!魔術士の声が聞こえてきた。


「この山に間違いないのだな」


「このオーブの輝き具合で、ハッキリと証明されてます」


あれがオーブか・・・あんなオーブならすぐにでも作れるぞ。


「仕方ない。総攻撃を仕掛けるぞ。準備はいいか」



山が大爆発が起きた。


魔術士が放った融合魔法のせいだ。

大地が揺れている。一部の山が崩落した。



あ!ハクセンが目覚めた。


俺らの前に突然現れて、魔術士を食っている。



俺は必死に冒険者を食うなと念話で伝えた。

なんとなく『分かった』と感覚で分かった。


魔術士は転送を試みたが、ハクセンがはばんだ。

火球や水球がハクセンに放たれた、ハクセンの鎧に当たった瞬間に魔法ごと吸収された。

俺が作った鎧だぞ。そんな魔法で壊せると思っているのかバカめ。


次々食われる魔術士。逃げてもすぐに転んで食われてた。

あ、オーブまで食った。そしてハクセンは光った。



今後は軍人を捕まえては食い出した。

あの隊長は、この証言者として残した方がいい。

そう念じただけで理解して、隊長だけ怪我を負わせて全ての軍人までも食った。



俺の足元に死んだ魔術士が転がっていた。

その魔術士に手をかざして、マントと杖を回収。

なんだこの顔は、面を被ってた。


その面がずり落ちた。

手に取った面の裏には、びっしりと奴隷の呪文に似た事が書かれてた。

なんて事だ。魔術士も操られていたのか・・・

そんな場合じゃない。

懐をまさぐるとこった札があった。こいつの身分証明だ。


俺以外誰もいない。もう逃げていた。


少し追いはぎみたいな気分だが仕方ない。

その身分証明を奪って俺は転送した。

あの山の中に、続いてハクセンも戻って来た。


『さあ帰りましょうか』


「力は大丈夫なのか、まだ1週間も経ってないぞ」


『魔術士を食って補充したので大丈夫です』


「そうなのか、ならば魔法国の本国へ行って見たい」


『あんな所へ行きたいのですか、あんな呪われた国に』




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