1歩を踏み出した
なんて事だ。
ダンジョン地下2階まで下りていたら、入替わって修行していた黒騎士の姿がめちゃくちゃだ。
そんな姿で戦う黒騎士には圧倒した。
ぎこちなくゴブリンファイターを2つに斬った。
それで戦いは終了だ。
骨が成長して、鎧を突き破ってひどい事になっていた。
だから斬る時に、引っ掛かっていた。
頭部を守る兜も亀裂がはいって、守っているようには見えない。
半分以上ががい骨頭をさらけ出していた。
腕や足の関節部も切断されて、ただ付いている状態だ。
鑑定した結果も、STRとVITが異常に上がっていた。
そのせいなのか、骨が成長した結果がこれだ。
あ!原因が分かったかも知れない。
戦いが終わった後に、ゴブリンを食っている。
ミドリバチもムシャムシャと食っていた。
そんなミドリバチも少しだが成長している。見た感じは大丈夫そうに見える。
叩いた感触もさすっても凹凸も無く問題はなさそうだ。
『大丈夫です。問題ありまえんよ』
ミドリバチも賢さが上がって、流暢なしゃべりをしている。
前は、カチカチと口を噛む音だった。
黒魔術士と黒アーチャーも、ステータスの成長がみられた。
しかし、黒騎士のように大きな成長は無い。
「服で問題は無いか?」
『私とアーチャーとハチは問題はありませが、あの3人がひどい状態なので困っております』
「そのようだな。おい!3人の黒騎士はこっちに来て互いの鎧を剥ぎ取れ」
言われるままこっちに来て、互いの鎧を剥ぎ取り出した。
兜が取れにくく、2人がかりで取っていた。
ボンと抜けた瞬間に、1人は兜を掴んだ状態で後ろに転げた。
そのリアクションが滑稽だ。
笑いを堪えるしかない。
ボロボロの鎧を再利用して、合金を補充して錬金術で作り直してやった。
これでまともの姿になったぞ。そして動き具合を確かめて満足そうだ。
「これで特に問題は無いな」
『主さま、これが預かっていた袋で御座います』
2割の魔石は、この袋に回収を命じたが、出して見たら凄い量になっている。
24時間戦い続ければ、この量になるのか・・・この袋も少量だが亜空間袋だ。
「え!魔物は5時間ぐらいで復活するのか? 帝国ダンジョンは24時間で復活なのに・・・だからか」
よく見ると黒魔術士の首には、首飾りがしていた。
なんとINT+5の首飾りだ。
俺が見ていたのに気付いたのか、隠す素振りをみせた。
大丈夫だよ、そんなケチくさい事はしないって。
黒アーチャーの指にもAGI+6の指輪していた。
どんだけ狩り続けたんだ。
俺の時でも相当な数を倒したのに・・・
それに俺が命令した通りに、特に2階のボス部屋はヤバイので、入るなとも言ったから入ってなかった。
「それで変わった事はなかったか・・・」
『あ!そう言えば、黄金のゴブリンを見ました。素早い奴で逃げられた事ぐらいでか』
黄金のゴブリンだっと・・・そんな凄いレアな品をドロップしそうな魔物だ。
このメンバーも相当な素早さなのに、それを上回る程なのか・・・
「今回は頑張ったな。地上に戻って待機しているメンバーと交代だ。以前の任務に戻ってくれ」
『またダンジョン攻略をさせてもらえないでしょうか』
「ダンジョン攻略が好きか・・・」
『はい』と元気に返事が返ってきた。
「皆が1巡したら、入っていいぞ。それまでは我慢だ」
心残りのように、この場を去っていった。
「カゲ、バクザ、ゼツ、アオも負けないように頑張って攻略をするぞーー」
『主は、気合が入ってますね』
なんだアオ、そこは「オーー」と気合を入れるタイミングなのに、分からないのか・・・
なんだよ他のメンバーも・・・無表情に見てくるし・・・
少し戦いから遠ざかっていたから、心密度が低下したかな・・・
2階ボスもアオが大半を高速低空移動で、倒し切った感があった。
それだけドラゴン退治で強くなっていた。
今もひたすら食っている。
「お前らも食える時に食っていいぞ」
『それでは、お言葉にしたがい食べる事にします』
そんな事を言って、食って食いまくってるよ。
やはりアンデットだ。なんか鎧がメリメリと悲鳴のように鳴ってる。
合金を取り出して、錬金術で修復だ。
そして鎧が拡大してもいいように、スライドして広がるような工夫を施した。
魔石でのコーティングも全体をし直して終了だ。
いくつか魔石を回収していたら、食い終わったのか戻って来た。
『久し振りに満腹の手前まで食えたーー』
そうなのだアオは、少し大きくなってた。
まあ見た目も大丈夫そうなのでいいか。
「ミラーそれは、なんだ。その左手に持っている物は・・・」
『ドロップしたので持ってます』
あの大きなキルソードを右手で軽々と持って、左には鉈のような厚みがある剣を・・・
首狩り鉈
STR+4 DEX+3
クリティカルヒット上昇
なんだその悪魔的なネーミングに、ステータスアップとクリティカルヒット効果も付いてるぞ。
それになんだか気に入っているようだ。何度も振って確かめている。
「ミラーは、2本の剣で戦う積もりか」
『はい、この感覚がしっくりしているので』
なんだよその言い方は、もう剣を取上げる事など出来ないぞ。
取ったら恨まれそうで、俺自身がちっちゃい人間にみられてしまう。
見た感じも本当にしっくりしている。
『ああ主、この帰還石をわたすのを忘れてた』
「なんだ、またドロップしたのか・・・無いよりあった方がいいけど」
袋に回収して、そろそろ行くか・・・
「扉を開けろ」
カゲが押したが、中々開かない。
ゼツも参加してカゲと2人して扉を押した。
「ガタン」と音がして、そして開きだした。
その開いたスキから生温い空気がフアッと顔に当たった。
なんか嫌な予感がするな・・・
しかし、意を決した。
そして3階への階段を、1歩を踏み出した。
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