魔王
狩に狩りまくったスライムだったが、1000体以上のスライムを倒した。
しかし、まだまだ魔石が欲しかった。
手持ちの手帳で確認したが、全ての通路は制覇されてここしか残っていない。
突き当りの迷路奥には、でかい扉が俺らを見下ろしている。
この扉の奥に、この階層のボスが居るのか・・・もう当たって砕けろだ。
「黒騎士、開けろ」
2体の黒騎士が両手を付いて、押出した。
「ギギギギーキキ」ときしみながら開いた。
広大な空間が広がっている。
「え!なんだこれは・・・スライムだらけだ!どれだけ居るんだ!」
そんなスライムが俺らに向かって、ぴょんぴょんと跳ねて向かって来ていた。
「扉を閉めろ!!」
必死に扉を閉めようと黒騎士とミラーは協力しているがビクともしなかった。
俺は罠だと、やっと気付いた。
【汝は、殲滅しないかぎり、この先には進めぬと思え】
え!急に頭の中に、おぞましい声が響いた。
俺は決心した。
「もういいから戦え!!」
その言葉を聞いて黒騎士とミラーは、素早く動き出した。
青バチも天井のスライムを襲っている。
青バチの高速に動く羽で、連続で斬り落としていた。
10分前に習得した、青バチのスキルだった。
【超振動波】と言うスキルで、触れただけでどんなにやわらかい物から硬い物まで斬ってしまうスキルだった。
俺も負けないように、雷銃を撃ちに撃ちまくった。
魔石を使い切ってしまい、新しい魔石をはめ込んで撃ちまくった。
ミラーの周りには、スライムが群がっていた。
それをキルソードが、斬りに斬りって、更に斬っていた。
1振りで30体のスライムを斬り伏せている。
ミラーの周りに、酸の雨が降っていた。
キルソードを振り回す速度が異常に速くなった。
しだいに竜巻のように、周りのスライムを巻き込んだ。
巻き込まれたスライムの数は、百を超えていた。
そしてスライムは、みじん切りなっていた。
俺は、扉の前で新たな雷銃を取り出して、2丁の雷銃で撃っていた。
銃口は定まらないが、撃ちだされた雷弾は、何体ものスライムを貫通していた。
そんな時だった。
1体の黒騎士が、ピカッと光った。
「あ!あの黒騎士、新たなスキルを覚えたのか? 凄い爆発を撒き散らしたぞ」
爆発音と衝撃波で、30から50ものスライムを倒していた。
その空いた位置にすぐに移動して、新たな爆発を発生させていた。
凄まじい戦いだ。
スキルは【爆斬波】だった。
もう1体の黒騎士は、不動のまま動かなかった。
しかし黒騎士の2メートル四方には、空間が出来ていた。
その空間に入ったスライムは、粉々に破壊されている。
俺は、雷銃を撃ちながら鑑定して見た。
そのスキルは【絶空間】だった。
剣が2メートル四方を支配して、入ったら最後で死が待っていた。
そして最後の1体は、黒シーフだ。
黒が主体の軽装な身なりで、影のように動き回っているはずだ。
それが中々姿を現せない。何故だ。
一瞬だが影が目の前を横切った。その瞬間に鑑定で見えた。
【超絶速】で凄い動きでスライムを倒して動き回っていた。
その動きが速くて見えないだけだった。
影が通った後には、スライムが弾けていた。
なのでスライムが消えた先に、黒騎士が居るのだろう。
そしてとうとう10時間に及んだ戦闘が終わった。
そしてスライムを倒し切った。
その瞬間に、奥の壁に扉が急に現れた。
急いで駆け寄って、扉を見ていた。
その扉の前に1個の魔石があった。
俺は思わず魔石を拾っていた。
淡く体が光だした。
死霊術、錬金術、鑑定の順にパワーアップした感覚に襲われた。
温かい感覚だった。
後ろでゴソゴソと音がした。
振返ったら大量の魔石が山積みにされていた。
「お前たち、集めてくれたのか・・・」
『我らは強くなり申した。今後、主人の為に頑張りますぞ』
頑張ってくれるのか、死霊術のパワーアップで話し方も少し変わった気がするな・・・
あれこれ考えてしまった。
亜空間袋で魔石を回収してしまう。
あれ、これはナイフなのか・・・
スライムナイフ
特徴:酸で物を切る
そんな物がドロップしていたのか、ダンジョンのあるあるだがドロップ品は珍しい物だった。
結構な値段で取引きされる物だが、スライムナイフは初めて聞くな・・・売らずに大事にしておこう。
そして扉に向かった。
なんだ文字が書かれていた。なになに・・・
【古の魔王が封印されし迷宮】
え!魔王が封印されているのか・・・下に文字が書かれている。
『この文字を読んでから、10年の時を刻んだ時に魔王は復活する。倒すチャンスは、十分な力が蘇る前に倒す事だ。倒せば、又も封印される』
なんだ、目の前の左上に数字が出ていた。
【9・363・23・58】
魔王復活のカウントダウンか・・・
とんでもない事になってしまった。
入口に書けと、怒鳴りたかった。
普通なら入口に警告するのに、なにを考えているんだ。
これは異常なダンジョン攻略になってしまった。
帝国と全く違うダンジョンだと、ようやく認識してしまった。
入念に扉を調べなおした。
あれ以上の情報はなかった。
扉の横の壁には、絵が書かれていた。
俺の魔眼でも理解出来ない絵だ。
意味はあるのは分かっていた。
何かが魔眼をしても阻害していたのだ。
もっとレベルアップすれば、分かるかも知れない。
俺は、このダンジョンに立ち向かう為に、扉を開いた。
又も階段があった。その階段を一歩、一歩、踏み締めて進んでいった。
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