表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/104

エリクサー




俺は、ローランへ帰って来た。

セバスを呼んで、あれこれと話し合った。



まずはブレーメン国との貿易が始まった事を伝えた。

それは良い事だとセバスは喜んだ。


「ブレーメン国には、ここには無い植物があって、エリクサーの材料となる物が大半だ。だから植物魔法のリアンに行ってもらい。種や植物採集をしてもらいたい。女王の了解はもらっているぞ」


「それは良い事です。早速手配しましょう」


リアンとララは、シルバードにまたがっていた。


俺が「気をつけて行けよ」と言うと・・・「任せて下さい」と返事が返ってきた。


そしてシルバードがはばたくと、空中に舞い上がった。


そして「行ってきます」と言って飛んで行った。


その後を護衛の黒騎士10人が、ミドリバチに騎乗して飛んでいた。




俺は、そんな彼女らを見送ってから、エリクサーの試作に取り掛かった。


エリクサーは、ドラゴンの血を使わない物で、様々な植物を配合して完成させる物だった。


ローランにない植物が6割を占めている。

その為に植物を育てるリアンに、現地に行ってもらった。

その植物の育った環境を見てもらう為にだ。


植物魔法のリアンなら、みたままの環境をここでも再現してくれるだろう。





1本のエリクサーが、目の前にあった。

本の事を思い出しながら、よく観察した。


何となくだが出来そうな気がする。


上級ポーションと違い、見た目から魔力を感じてしまう程にきれいだ。

複雑に魔力が混じり合って、その美しさをかもし出していた。




仕入れたばかりの材料を使って始めた。

見本と作り方も知っている。


やってみて案外簡単に出来上がってしまった。

見た感じでも俺の方が上級品のようにキラキラと輝いていた。



出来上がったエリクサー30本だ。

その1本にドラゴンの血を1滴を垂らして振ってみた。

まばゆい光りが支配して、出来上がってしまった。


エリクサーの上級だ。

不老不死になる薬でもあった・・・とんでもない薬だ。



そんな作業場のドアが「ドンドン」と激しく叩かれた。


「シンさま!シノーです。居ますよね、アシランとミライから緊急連絡ですよーー居ますかーー」



やれやれって感じだ。

ドアを開けると、ドアを又も叩く途中で俺を叩く寸前で止まった。


「あ、シンさま見っけ・・・」


又も高い声が部屋中に響いていた。





魔道通話室に入った瞬間から声が聞こえていた。

そしてセバスも居た。


「それでライ・ガーデンさまは、どうなったのだ」


「その場で、母親と供に処刑されてしまいました」


何!ライ・ガーデンが処刑された。1番嫌いな兄が・・・

悲しい気持ちは微塵みじんもないが、処刑された事に驚いた。


少しだけだが、あの嫌らしい顔を思い出した。


「どうなっている」


セバスは俺をちらっと見て、再度話しかけた。


「アシラン、シンさまがみえられた。最初から話してくれ」


「これはシンさま・・・事の起こりは、ライ・ガーデン親子が自分の領へ視察に向かってからです。帝都内に怪文書が貼られて問題になったのです。内容は・・・」


セバスも困った表情をしている。


「なんだ、早く言え」


「シンさまの母上が死んだのは、ライ・ガーデンの母君が毒殺したと書かれていました」


俺は一瞬で、立ちくらみが起きて倒れそうになった。

あまりにも激しい感情で、魔眼が暴走しかけた。




近くの静かな部屋へ運ばれて、そのまま寝込んだ。



後で目覚めた時に、寝たままの俺にセバスがゆっくりだが詳しく話してくれた。


皇帝の命で、ライ・ガーデンの屋敷が調べ尽くされた。

そこには、毒殺の経緯いきさつが書かれた手紙が見つかった。

捜査官によって指紋の採集もされて、母親の指紋と一致した事が確認された。


怒り心頭の皇帝は、ライ・ガーデン親子を捕らえよと命令を下した。


その急報を聞いたライ・ガーデンは、激しく動揺していた。

母親は弁明すれば収まるとライをなだめたが無駄だった。


「母上、捕まれば終わりだと何故分かりませんか? 私は・・・・・・バラン兄はどうなったと思いですか・・・このまま死ぬのは嫌です」




第1波の捕縛隊は、ライ・ガーデンに投降するから時間をくれと言われて油断していた。

食事を振舞われたが、毒が入っていた。

はめられて捕縛隊は全滅した。


それに怒った皇帝は、軍を動かした。

1日で陥落して、大勢の犠牲者をだした。

その大半が領民だ。無理やり戦わされて軍による一方的な戦いだった。


軍人しか居ない広場に親子共々引き立てられた。


「わたしを誰だと思っている。ライ・ガーデンだぞ!!」


母親は、必須に弁解するが無駄だった。


「両名は、反逆罪により死刑を宣告する。この刑はすみやかに行なわれる」



用意された処刑台に、2人は抵抗むなしく首にロープを巻かれた。

親子共々、その場で絞首刑にされた。


ここに1つの街が死に絶えた。



「セバスは良く知っているはずだが、今回の母の毒殺は本当なのか?」


「わたしにも分かりません。ラディーナさまは元々がお体が病弱だった為に、かかりつけの医者が毎日来ていました。それに専用のスタッフもおりました」


「するとセバスは、無いと思ってるのか?」


「・・・・・・」



そして今回の事件の黒幕は、分からず仕舞いに終わった。

誰がなんの目的に行なったのかも分からなかった。

俺の諜報部でも、引き続き調べてみる事となった。


それに諜報部のメンバーも、100人を超えたと報告も聞いた。


その資金は、夜にまぎれて運ばれる魔道具の販売だった。

諜報部は闇組織に販売して、互いにウィンウィンの立場だった。

見返りに貴重な情報を流してくれていた。




もし面白ければ。

下の項目の☆☆☆☆☆でポイント応援して下さい。


良ければ5点、悪い1点でもお願いします。


気になる方は、ブックマークを付けて下さい。

書く為の応援をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ