ブレーメン国の女王
ミザイの案内に迷いがなくなった。
邪龍ガルバートが退治されたせいだ。
時間にして2時間の飛行だった。
「あれがブレーメン国よ、ようやく帰れたわ」
白い鳥にまたがったミザイのような女性たちが、空中で大勢が待機中だった。
すかさずミザイが近寄り、なにやら話していた。
ララは後ろから、通訳をしてくれた。
『王女様、ご無事でしたか・・・それにしても、あの者たちは何者ですか、それに魔物まで連れて』
『この人は、わたしを助けてくれた人なの、そしてあの大勢いるのはあの人の使い魔だから安心して。それに邪龍ガルバートを退治してくれたからもう脅威を感じなくて済むのよ』
『それは、まことですか・・・すぐに女王に知らせろ』
『それでは、ここからは使い魔から降りてもらいます』
ララが緊張気味に、説明してくれた。
そうか、やはり連れて入れないようだ。これだけの魔物だ仕方ないか・・・
「お前らは、この辺で待機していろ」
地上でそれぞれが白い鳥の後ろに乗り、すぐに飛び立った。
なんと木の上にツリーハウスが建っていて、そこに住んでるようだ。
何人かはこちらを見ていた。そのツリーハウスは無数にあった。
それに俺らが向かう木が、とてもでかい巨木で、その巨木の上が城のようになっていた。
建物自体が白一色で、優美な城だ。
その巨木の枝に白い鳥が止まりだした。
俺が乗った女が、何か言っている。
「領主さま、枝に結ばれたロープをつたって下に降りろと言ってます」
「ララは、降りられるのか?」
「なんとか頑張ります」
そんな風に言って、恐々となんとか降りていた。
俺も、サッサッサッと降りた。
「大丈夫か」
「えへへへ、なんとか」
その割りに足がガクガクしてる「ほら、しばらく休め」と足をさすってやった。
「領主さま、めっそうもありません」
「ここには俺とララしかいないから、互いに助け合わないと何が起きるか分からないぞ。下手をすれば殺されてもおかしくない」
「そうでしょうか? わたしには優しい人たちのように思います」
「そうかな・・・もう、歩けるか」
「はい、大丈夫です」
なんとか歩き出した。
白の城へ入ると広々として、優美な装飾が散りばめられていた。
なぜ外見より広いんだ。魔眼が発動。
あ、亜空間魔法か・・・それも低級の魔法だ。
それで空間を広げる機能なのか・・・拡大魔法と言った方がいいかも知れない。
そんな風に魔眼が見せていた。
ロゲルの奴、この事を知っているのか・・・
知っていたら使ってるか・・・
低級であるが、これは使えるぞ。
あの装飾に魔法陣が埋め込まれているな。
どのような魔法式なのか、頭に焼き付けた。
その広大な広間の奥には、女王だと思う人物が座っていた。
王女のミザイが駆け寄り、女王の前でひざまずいた。
なにか話していた。迷惑をかけた事をあやまってるのだろう。
『そなたらは、港の街から来たのだろう。あの街はよく知っている。古き時代に住んでいた街だからな』
なぜ急に言葉が理解できた。
女王のティアラがかすかに光っていた。あれは魔道具だ。
俺は魔眼で、ティアラ調べた。
ここの人間の言葉は、凝縮されて話している。
だから高音で速い為か、聞き取り難い。
これはララも同意見だが、俺もうすうす感じていた。
だから、あれはゆっくりと話して高音から普通の音にする魔道具なのだ。
それに女王は知っていると言った。すると監視されていたのか・・・
『今は姿も言葉も違うが、同じ人間だから怪しまないで欲しい。それに王女を助けてくれたことを感謝する。それに災いの邪龍ガルバートを退治したそうだが、これも大いに感謝する』
「わたしは、死んだ人間を生き返らせる薬の製造方法を知りたい。それに錬金術も知りたい。できれば貿易もしたいと思っている」
『2つも助けたもらったのだ。それに報いたいが生半可な錬金術士には習得は出来ない品物であるがいいのか・・・』
「わたしも相当な錬金術士だ。任せてもらい」
『分かった。我が国のライブラリーを1日だけ観覧を許そう。女王としての最大の譲歩だと思ってもらいたい』
ミザイに連れられてララは、何処かへ行ってしまった。
取り残された俺は、最初の女たちに案内さてライブラリーへ来ていた。
厳重な結界に守られた所だった。
女たちの複雑な呪文で解除していた。
開いた扉の中には、本がずらり並んでいた。
そして帝国の図書館より多かった。
そして女たちは俺を監視し続けた。
うっとうしい。しかし我慢だ。
俺の魔眼は、本を開かなくても本自体から知識を感じる事が出来る。
なので本棚の前で立ち止まって、上の棚か順に読み取った。
俺を監視している人は、ただ本棚を見てるようにしか見えない。
それでも読み続けた。
入ってから6時間で読み切った。
後は何冊か真剣に読んだ風に装った。
エリクサーの製造方法も取得した。
病気を治す万能薬だ。
死んだ人間に掛ければ、生き返ってしまう程の薬だ。
ドラゴンの血を混ぜれば不老不死になる薬でもあった。
もう悪魔じみた薬だ。
魔道具は、2万を超す物で製作手順が事細かく書かれていた。
それを全て制覇した。
ああ、頭の中が知識がパンパンだ。
あれ、どうなっている。くらくらしてきた。
「ドンッ」
なぜ天井を見ているんだ。
目の前が暗くなってきた。
「ここは、何処だ」
「領主様、目が覚めましたか」
心配そうに覗き込んでいたのは、ララだった。
「ライブラリーで、急に倒れたそうですよ。ここの医者の話だと疲れだと言ってました」
そうな風に診てたのか、知識量が半端なかったので、脳がパンク寸前で倒れたのだろう。
記憶がリセットされてないかを思い浮かべてみたが、本の内容は忘れてなかった。
助かった。今後からは注意が必要だな・・・
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