地上攻撃機
攻撃機はテスト飛行を繰り返しては、操縦士の意見を聞き、何度も攻撃機を作る度に改善した。
その数20機。そのまま第2格納庫に収納されている。
そして話題なったのは、地上や海に浮かぶ船を攻撃する場合だ。
今の攻撃機は、攻撃対象が空を飛ぶ怪鳥かドラゴンぐらいだ。
今の攻撃機だと45度の角度で地上に突っ込みながら、砲弾を撃ち込む方法になってしまう。
しかし、狙いを定める時間も少ないし、機首を上げて地上激突回避を行なう必要もある。
中々むずかしい操縦を、1人で行なうにも大変だ。
帝国相手の戦争を考えてる俺としては、50%の能力しかない機体だ。
そして攻撃機の最大の弱点は判明。
今の起動式だと凄いスピードで進入して、急に回避する行動が苦手だった。
あわや地上激突寸前の場面もあった。
代案で、垂直に機首を下にしての攻撃だった。
しかし、高いGが体と機体に掛かり攻撃は無理だった。
ならば機体を平行移動しながら下に向けて攻撃する。
そんな攻撃機を作ればいいと、たわいもない言動が切っ掛けで作る事になった。
下のみを攻撃する為の攻撃機を取り掛かった。
翼の横に付いた雷砲や火砲は、下に向いているタイプで、下方向に撃ち出す為に砲身を極端に短くした。
それによって左右で、2門、2門の4門を装備。
その4門を砲撃専門の乗員が操作する事となった。前と後ろに分かれた2人乗りだ。
そして砲手は、真下が強化ガラスで、下を見て向きを調整して撃ちだせる仕組みだ。
真下に対して全方向30度も砲身を傾ける事が可能。
それでも空中戦も想定して、攻撃機の先端に火銃を取り付けた。
威力はパワーダウンしたが無いよりましだ。
その地上攻撃機が、青い空を飛んでいる。
もの凄いスピードだ。
海に浮かぶ筏を攻撃する為に飛行していた。
俺は魔道通話に「充分に狙って撃てよ」と言い放った。
「了解しました」と言って両サイドから火球が下に向かって撃ちだされた。
火球は真直ぐに筏に「ドガン」と着弾。炎と水飛沫と筏の残骸を巻き散らかした。
「あれだと、船からの反撃は無理だな。そう思わないかサラス隊長」
「難しいな。しかしあのスピードで当てるのも、奴らは何百回も練習してたぞ」
「そんなに練習するのか・・・俺らも何千本も剣を振ったな・・・」
「お前は、何しに来たんだ。土木隊は新たに増えた土地開発が忙しいはずだ」
「たまにはいいだろう。昔は、戦いに明け暮れていた俺だったのに・・・」
「ロベルトも結婚したから、幸せに暮らせるならいいじゃないか・・・子供もできたらしいな」
「まあな、お前はどうなんだ。そんな話はないのが不思議だ。もてもてのはずなのに」
3段目の格納庫に10機の地上攻撃機が待機中。
残り10機は、空を舞って訓練中で、鬼隊長カイ・ヘイモンドによって日々しごかれていた。
そうなのだ。
カイ・ヘイモンドは、攻撃機の隊長に任命された。
現地民では始めだ。その分、鬼のように訓練が好きな隊長になった。
サラス隊長の影響だった。
それ以外にも、新たな重武器が作り出された。
頑丈な箱型で、荷馬車を大きくした感じだ。
大きい水雷砲を搭載している。頑丈な為の非常に重い。
機体の大きさに合わせた起動式だが、5センチしか浮かない。
なのでタイヤが8個も付いている。
そのタイヤ自体が地面の凸凹をキャッチする為に、バネが用いていた。
それに1個1個が独自に回転するように、工夫のされた優れものであった。
どんな悪路でも軽快に動き回った。
水雷砲自体が複雑で重くなってしまった。
水雷砲は水魔法と雷魔法の合体魔法を撃ち出す砲だ。
様々な魔法陣が組み込まれている。暴走を止める魔法陣も組み込まれている。
これも2人乗りで、1人は操縦、もう1人は水雷砲の砲手だ。
水雷砲の威力は、雷砲や火砲の威力を5倍にした威力だ。
まだ1機しか完成していない。
そしてコイツの名前は、戦闘する荷馬車で戦闘車と決まった。
魔の森で戦闘車が水雷砲をぶっ放した。
森中が爆音が響き、何本もの木を吹き飛ばしている。
同時に魔物も引き飛ばした。
後ろから付いてきた討伐隊も呆れた顔で見てた。
「隊長、俺らの出番がないですね」
「仕方ない。今回はあれが主役だ。いつ何時も油断だけはするな!」
その男は、巨大な木に登ってた。下に向かって叫んだ。
「あ!あの爆音で、鎧大トカゲが来ましたよ。それも凄い大きさだ」
「皆!警戒だ!!」
サラス隊長は、危険だと感じた。
まさに鎧大トカゲがジャンプして、戦闘車の真上に落ちようとしている。
しかし、落ちる前に水雷弾は放たれた。「ボガンッ」と響いた。
ドデカイ穴が胴体に出来ていた。
しかし鎧大トカゲは、そのまま戦闘車におおいかぶさった。
すると戦闘車の周りに青き光った放電が「バチバチバチッ」と発生して鎧大トカゲを吹き飛ばしている。
吹飛んだ鎧大トカゲから白い煙が立ち上った。
焼けた臭いだ。
「なんて奴だ。あんなに簡単に退治して・・・」
「あの放電も出来るのか」
そうなのだ。魔法陣を工夫して電撃の放電が出来るようにしている。
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