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北のアスラーン国




ローラン号は湾内の上空に止まっていた。

それを見る為に、仕事もほったらかして見に来てる人も多い。

前回の噂で見たいと欲望が募っていたらしい。

まさに足の踏み場も無い状態だ。


それにしても、出航して5日も経ってない。

1ヶ月の航海だと聞いていたのに・・・


上空に止まっていたローラン号がゆっくりと降下。

海面も水音もたてずに着水が完了。

甲板から船員のジョーンが大きく手を振って「帰ってきました」と叫んでた。

それに釣られるように続々と船員も増えて、上から見下ろしている。


家族の1人なのか「あなたーー私よーーミッセルよーーお帰りなさい。子供たちも元気よーー」


「俺も元気だぞーー」


造船場の注水も終わって絶壁門が開いた。

あまり湾内にとどまる訳にはいかない。

いつなんどき帝国の船が来るか分からないからだ。


帝国のアシランからも、帝国の港が多い為に、いつローランへ向かうか船の特定は出来てない。

今は、諜報部員を増やすことに全力をつくしている。


帝国内にも帝国に反発する勢力はいる。

しかし、信頼出来る人たちなのか疑問が残っていた。


なのでミライが潜入捜査をしている最中だった。



魔道通話も、帝国でも通話可能だと判明した。

今は、第3位のロゲン派とそれ以外の派が対立し合っている最中だと報告も聞いている。

それ以外の派閥は、第2位のミシュロンを中心に協力し合っていた。

ロゲン派6に対してミシュロン派4の勢力で、ミシュロン派は劣勢だ。


そして、きな臭い事件が起きていた。

毒殺事件だ。互いに毒殺しあっていた。

まさに帝国の終わりを暗示している。




造船場の通路のドアから、船員が出て来た。

その場で家族は抱き合っている。


「お帰り、あなた」


「僕もだよアン」


熱いキッスをしている。5日しか経ってないのに・・・

たしか希望者は、魔道通話で通話できていたはずだ。まだ若いからなのか・・・


その中で、商人ロゲルは1人だけでトボトボと歩いて、抱き合う家族を追い越していた。





俺の執務室で、商人ロゲルが亜空間からドバッとテーブルに出していた。


「これは冷石と言う物で、魔石を接触させると物凄く凍りつく物です」


「これが材木の物々交換だといいたのか・・・」


「ここにあるのは100個ですが亜空間には900個があります。出しましょうか・・・商人の勘ですが、きっと雷砲のような当たると凍らせるような物が作れると信じてます」


「成る程、そう来たか・・・分かった。これだけか、これは俺が見た感じだと安いものだ。お前が商売した国では、道端にごろごろと有ることは、すでに俺は知っているぞ」


キラリとロゲルの目が光った。


「そこまで見破られていましたか、少しどうかなっと思いもしましたが賭けは負けました」


懐からナイフを取り出してテーブルの上に置いた。


「これは見本です。剣100本もあります。これで切り付けた相手を一瞬で凍らせる効果があります。使用時間は1時間で、さやに収めると24時間でマナを吸収して回復する優れものです。鞘に収めた時間で回復するのでいい物だと思いませんか」


「分かった。冷石と剣で木材の取引き成立だ。しかしな肝心な事を忘れているぞ」


「恐れながら、それは何でしょう」


「リヴァイアサンの事だ。船長から骨と魔石の事は聞いている。しかし、知らない間に骨と魔石以外を売り払ったと聞いている」


「ああそうでした」そんなことを言いながら、宝箱を亜空間から取り出した。


「白金貨100枚です。収めください」


ふてぶてしい商人だ。白金貨100枚を素直に差出した。もっと儲けたかも知れない。




取引きしたアスラーン国は、なんでも寒い国で木が育たない極寒だ。

だから木は貴重な物で大切に扱われているらしい。

そして更に北に行くと、白いドラゴンが棲んでいるらしいのだ。


ロゲルも1度だけ見たと言っている。

巨大な白いドラゴンだと興奮してしゃべっていた。

凄い幸運だと現地の人から言われたようで、見た人は殆ど死んでいる。

そんな悪魔のようなドラゴンだと、現地の人々はかたっていた。



そして10日後には、また船を使いたいと願い出ていた。

アスラーン国の距離を考えて、往復で2日で帰ってこれるらしい。

なんでも、今度は南の国のブッダ国へ行くらしい。


香辛料が何種類もあって、宝石も安く手に入ると自慢している。

しかし、ここから取れる宝石の方が品質は抜群みたいだ。


商人ロゲルの目が、ここの宝石を見た時に目をキラキラと輝いていたからだ。

あれは高く売れると睨んだ目だ。



すでに宝飾品となった物を、密かに買っている事はばれているのに。

それに我が領内で作られた家具も買っている。

特に気に入っているのが豪華絢爛ごうかけんらんの家具だ。

細部に植物や動物が彫り込まれて、見えない部分まで彫り込んでいた。

あの家具は、職人がお遊びのように作った物だ。

それを買うなんて悪趣味だ。


俺も家具職人に言ってやった。


「こんなに足の部分を細くして、すぐに壊れてしまうぞ」


「大丈夫です。見た目はひ弱ですが頑丈な木材を使ってます。それに注意書きもしてます『飾り物です。あまり重い物は入れないで』」


「それの何処が大丈夫なんだ」


「だから壊れて文句を言ってきたら、この注意書きが目に入らないかと言ってやりますよ。だって遊びで作った飾り物ですよ。家具じゃないので」


飾り物か・・・まんまと丸め込まれた気分だ。





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