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攻撃魔法と防御魔法




ここしばらくは、兵士たちの訓練も見る事がなかった。

あまりにも忙しいからと、暇があれば読んでない本を読んでいたからだ。


セバスに、それではいけませんと小言を言われてきてみた。



兵士の熟練度も気になるが、恩恵を受けた魔術士もどんなに成長したか見たい。

きっと凄い魔法を使えるようになっているはずだ。

期待を膨らませて見てみたが、なんじゃこれは・・・とがっかりだ。


初級の魔法、それも1つだけだ。

普通の初級の魔法なら5つぐらいはあると聞いている。

手元の本にも、そのように書かれている。


それなのに1つだけの攻撃魔法を、ひたすら的に当て続けている。


「カイ、これはどうなっている。他の魔法の練習をしないで・・・変だぞ」


「え!他の魔法ってなんですか・・・」


しまった。こいつらには魔法の知識がそもそも無かったんだ。


洞窟の落盤があってから、鑑定士を招いたと聞いてないし、攻撃系の恩恵なしが長年続いていたのを忘れていた。

俺自身が帝国の常識のまま、うっかりし過ぎたのが悪かった。


「カイが日頃から使っている斬撃ざんげき以外にも、まだ攻撃魔法は存在しているぞ」


「え!そんなこと聞いてませんよ・・・」


もう涙目で訴えてきた。


「すまん、すまん。知っているものだと勘違いしていた。乱舞斬らんぶざんが有名だな。斬撃を小さくして複数を一気に放つイメージかな。取りあえずそんなイメージで放ってみてくれ」


カイは手をかざしてイメージを浮かべていた。

小さな斬撃が発生しては消えて、又小さな斬撃が発生しって、その繰り返しが永遠に続いている。

俺の魔眼が、ハッキリと原因を見ていた。


「カイ、小さく1つだけをイメージをしているから、次の斬撃をイメージした途端に魔力が拡散してしまっているぞ。それじゃダメだ。始めから複数を作るイメージが大切なんだ。それを繰り返せば放つのも簡単だ」


「分かりました。やってみます」


お!一発目から5つも発生している。それが勢いよく放たれた。

的には3つが命中。俺が教え上手なのか・・・


それを見ていた他の魔術士が「わたしにも教えて下さい」と集まった。


「皆も、カイと同じように複数を発生させる練習からだ。それが出来たら次の魔法も教えるぞ」


パッと自分の位置に戻って、練習を再開している。

始めから成功する者も居た。中々、センスがいい奴だ。



「嘘だ。お前、もう出来るのか・・・」


「えへへへ、才能だな」


「ヨシ、負けるもんか、俺は8つも発生させてやる」



2時間ぐらい経っただろう。

なんとか全員がマスターしたようだ。


「今度は、防御魔法をマスターしろ。攻撃だけだとスキをつかれたら良くて相打ちだ。それもすぐに防御出来るように練習しろ。まずは風魔法は、風を高速に回して丸い盾のようにするんだ。カイ、やってみろ」


始めは竜巻のように、大きくなって周りからあらゆる物まで巻き込んでいる。


「その竜巻を圧縮して平べったくして、そうだ圧縮してるぞ。もう少しだ」


見事に圧縮された風の盾が完成。

これなら物理攻撃は弾き返すだろう。


ただし雷撃は無効に出来ない。全ての魔法にも不向きはあるから仕方ないか・・・


「カイを見てたな、あんな感じてやってみろ」



「あの・・・わたしはどうすれば良いですか?」


「ああ、君か、上級にバリアがあるが、今の君には無理そうだ。雷の盾ってないから放電でなんとかなるだろう」


「放電・・・ですか」


「カミナリを目標に放つのでなく、前面や全体に放て、複数の兵た矢ならどうにかなるだろう。槍水そうすいなら雷撃で相殺できるだろう。火や風は分からないから、後で仲間で試すといいぞ。これもいかに速く放つかが重要だからな」


ちょっと複雑な顔をしながら「分かりました」


どうにかなって欲しいな・・・




そして、訓練を見ていてある事の気付いた。

風と火て相性が良くないか・・・

2人で協力して放てば、初級でも中級の魔法になる可能性は大いにありうる話だ。

そんな事を試したと帝国時代でも無いが、試す価値はある。


「カイとソアン、2人で協力して、風魔法と火魔法を合わせて放てないか? 互いに交じり合うイメージでやってみろ」


「え!そんなことが可能ですか・・・やるだけやりますが、失敗しても文句は言わないで下さいよ。ソアン、やるぞ」


「本当にやるの・・・」


半信半疑はんしんはんぎのまま、呼吸を合わせていた。

火球がどんどん膨らんで、慌てたソアンが放った。


「バカ、まだ完成してないだろう」


しかし、的も壁も燃やし尽くしていた。

メラメラと燃えたが1分後に自然に消えた。


あんなに頑丈に作った的だったのに。


「見ろよ、壁は溶けてただれているぞーー」


「凄い魔法だぞ」



ならば、水魔法と雷魔法ならどうなるのか・・・


俺は両名に「やってみろ」と指示した。


サンとジンは互いに相手の顔を見て、うなずいた。

空中に槍水が出来上がると、知らない間にカミナリがまとわりついていた。

そして放たれた。


大爆発と同時に大音量の爆発音がした。あたりは土煙が舞って視界がゼロだ。

土煙がおさまると的も壁も崩壊して無かった。


あ~あまた、シレン・ベーに怒られるぞ。

もう予想はしたが、この威力なら魔法銃を集中して撃ち出すより断然いい。

着弾時の交じり合いより、撃つ前に融合した方が威力を増すのか・・・

もっと検討する余地がありそうだ。




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