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帝国の乱の勝利




魔王が支配した城へ向けて、全てのアンデットは放った。


ハチは、高速移動でゾンビやスケルトンの胴体を切裂いた。

しかし、2つになった体が互いに引っ付きあって、立ちが上がってきた。


そして低空で飛ぶハチに、飛び付いて襲いだした。

剣で斬りつけても、一切のダメージはなかった。

抱きついたゾンビは、空中で振るい落とされた。

地上に落ちたゾンビは、手足が飛び散っている。


又も飛んだ手足が体に引き寄せられてくっ付いた。

これでは、同じ事の繰り返しだ。


「ハチよ、2キロ外へ連れ去って、全てを喰らい尽くして来い」


『わかったよ』


ハチは、うごめくゾンビへ向かった。両肩を掴んで空へ舞った。

ゾンビは。必死に足に喰らいつた。

いくら頑丈な歯でも、合金でコーティングされた足を噛む事など出来なかった。


空には、ハチによって連れ去られたゾンビが、無数に広がっている。


「ドラゴンは、灰になるまで燃やし尽くせ。灰になれば再生は出来ないはずだ」


おおせのままに』


その途端に街の家々まで、ブレスで焼き尽くした。

ブレスの威力で、灰になったものは吹き飛ばされた。

広い範囲が更地に成り果てた。



突如とつじょ、地面がせり出して巨大な骨の手が現れた。

徐々に姿を現したのは、巨大なスケルトンだ。

それはドラゴンと同じ大きさだ。


それも10体の巨大スケルトンだ。

それがドラゴンを殴りつけた。

ドランの顔にヒットして、ドランが吹飛んだ。


骨の癖になんて力だ。


巨大蛇のシロが、巨大スケルトンにスルスルと巻き付いて締め上げた。

ミシミシと骨に亀裂きれつが入って、バラバラにした。


又も再生が始まって、元の姿になった。




「又も再生しやがったか・・・


魔王が居る城へ、無数のムシを放った。



やっぱりだ。

魔王が座っていた王座の脇には、無数の魔力回復の薬が置かれていた。

それを手に取って、ガブガブと飲んでいた。


「なんなんだ。奴らは何者だ・・・」


ゾンビとなった者が「わかりません」


「分からないで済むか」


魔王が手をかざして、ゾンビが粉々に吹飛んだ。


「役にたたぬ者は、必要ない」




「ムシよ、あの薬ビンを割れ!」


無数のムシが体を高速回転して、薬ビンを割りだした。


焦った魔王は、ムシに向かって何かを放った。

10匹のムシが破壊された。しかし、薬ビンが全ても破壊してしまった。


「しまった!」



俺はミラーを転送させた。


「お前は何者だ」


ミラーは、斬りつけた。

頭部が2つに割れた。しかし、一瞬で再生した。


再生が終わった瞬間に、ミラーによって又も斬られた。

それは永遠に続くと思われた。


巨大スケルトンの再生も止まって。全滅した。


「やめてくれーー」と広間に魔王の声が響いた。


斬られた魔王は、再生する事は無かった。

しかし、無数のムシを使って魔王を喰わした。

跡形もなく喰らい尽くした。




金印を使って、帝国のすみずみに命令を発した。

新たな皇帝が即位した事。

残った反乱者を、反乱罪で捕らえる事。


反乱者の領土は没収。

歯向かった領主は、近場の貴族によって滅ぼされた。


そして反乱軍の同盟国にも、ハチやドラゴンを使者に送った。


『お前らの軍は滅んだ。帝国に歯向かった罪は重いと思え。我があるじから降伏しろと命じられている。逆らえば死でつぐなえ』


1時間後には、使者がやって来た。

そして無条件降伏すると言ってきた。


更に大きな新たな帝国が誕生した。





完結です。

長い間ありがとう御座います。

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