帝国の乱③
王都と目前で、反乱軍にロベル軍7万が合流。
数で22万に膨れ上がった。
その軍が埋め尽くすのは、1つの領土だ。
王都を守る貴族で有名なスペルス伯爵領へ攻め入った。
スペルス城には、ワイバーンを乗り回す竜騎士が5人が居た。
そのワイバーンが、地上の兵を襲いだした。
ただ焼かれるだけの兵は、逃げ惑って倒れてゆく。
「バリスタを用意しろ!!」
バリスタに矢が急いで載せられて、ワイバーンを狙った。
バリスタの傾斜角度が、ハンドルで持ち上げられた。
「点火しろ!」と男が怒鳴った。
先端部の導火線に火がつけられた。
燃える導火線を見ながら、ワイバーンの距離を確認して打出された。
矢は凄い勢いで飛んだ。
ワイバーンを操る騎士は、急いで回避行動をさせた。
回避した直後に爆発が起きた。
騎士の背中を爆風が襲った。
その爆風は騎士を呆気なく飛ばした。
ワイバーンは羽は激しく裂けていた。きりもみ状態で落下した。
地面に落ちたワイバーンは、それでも生けていた。
そのワイバーンに群がる兵に、槍で何度も刺され傷ついて丈夫な皮が破られた。
それは巨大な虫に群がる蟻に似ていた。
大勢の犠牲を出しながら、反乱軍はワイバーンを退治した。
犠牲になった数は2万。
「バリスタ隊!発射しろ」
最初に破壊されたのは正門だ。
1つの矢が突き刺さり、爆発が起きた。
その次は城内に爆発が起きていた。何度も爆発音が響いた。
城内に黒煙が舞い上がって、燃やし尽くした。
「攻め落とせーー」
それを合図に、兵が攻め入った。
傷ついた兵は、そのままと切り倒された。
そんな反乱軍に、雷鳴が響き雷が落ちた。
雷魔法の使い手で有名なライトだ。
一気に1千人程が感電死した。
そのライトにバリスタの矢が襲うが、当たる前に雷撃で爆破された。
「何をやっている。こっちの雷魔術士はどうした!」
「すでに、雷撃によって死にました」
「間抜けな奴だ!バリスタを集中して打ち尽くせ!」
2時間に及ぶ激戦も、ライトの目前で爆発した事で終わった。
城内は惨劇が続いた。
違う方面から攻め入ったロンゼル共和国軍11万が、1日遅れて合流した。
30万に膨れ上がった反乱軍が、次のサザール領土へ攻め入った。
サザール伯爵は、魔法学園を領内に抱え込んでいた。
「伯爵、どうしましょう」
「守っていては、負けが見えている。魔法学園の生徒を使って後方に回り込んで、補給部隊を襲わせろ」
「それで勝てますか・・・」
「いくら大軍でも、食料が無くては戦いも出来ない。それが戦いだよ・・・」
反乱軍の補給部隊が襲われた。
戦うのを避けて、補給の食料を燃やし続けた。
反乱軍にもその知らせは、すぐに知れ渡った。
作戦本部では、男が決断を下した。
「やむを得ないな。アサシン部隊を後方の補給部隊にまわせろ」
「かしこまりました。聞いていたならすぐに行動にうつせ」
「すぐに抹殺してまいります」と何処からか声だけが響いた。
「これで後方も安泰です」
「そう願いたいものだ・・・」
闇夜で魔術士が、夜営している補給部隊を見張っていた。
「合図の笛が鳴らないな」
「あんなにスキだらけなら、私1人でも楽勝よ」
「ダメだよ。合図を守らなくては・・・誰だ!」
3人が同時に首を引き斬られた。
それは一瞬の出来事だった。
魔術士は、自分の死も分からずに死んだ。
そして3つの黒い影が動いた。次の獲物の元へ・・・
夜にサザール城で大爆発が起きた。門を壊されて、兵が雪崩れ込んだ。
別の城壁も爆発で壊されて、そこからも兵が攻め入った。
闇夜に戦いの音が鳴り響いた。
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