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3話 「世界の声と王剣の王「新王」」

世界に散らばる五本の王剣達はその日世界の声を聞いた。

「王剣達に告げます。世界に王剣の王が現れました。王剣よ王剣の王「新王」の元に集いなさい。新王はあなた達の希望となり道となり統制者達を滅ぼし世界を取り戻す光となるでしょう。」


騎士王国内のとある場所そこには一振りの黄金の剣が刺さっていた。その名は黄金騎士王剣。

「頭に響いた声は世界の声か。我らの王が現れたと。。。確かめねばならんの。真に我らの王となる人物なのかを」

刺さっていた黄金騎士王剣は光の粒子となり消えそこには黄金の鎧を纏った騎士が現れた。

「ふむ。微力ながら今までに感じたことのない王剣の力を感じるな…この黄金騎士王が見定めようぞ」

その言葉を残しその日からこの場所から黄金騎士王剣は消えたのだった。

天聖国。。冒険者ギルド内の修練場で16歳くらいの少女が鍛錬を行っていた。その手に持つ剣は蒼の輝きを放つ蒼き剣だった。素振りをしていた少女は手に違和感を感じ素振りを止めた。

「どうしたの天騎士王剣?繋がっている魔力が乱れてるように感じたけれど」

少女は手に持つ天騎士王剣に話しかけた。

「いえ、なんでもありませんよミリア。」

ミリアは不思議そうに首を傾げ剣を見つめた。

「何か悩み事があるなら相談して。私はあなたの使い手なのだから。」

そう声をかけると優しく剣を撫で笑みを浮かべた。

「あなたにも伝えないとね。。私の使い手なのだから。世界の声が告げていたの。王剣の王「新王」が現れたと正直戸惑っているわ」

「王剣の王。。?」

「そう、正直実感はないのだけれど確かに感じたことのない王剣の力は感じるわ。」

「今すぐどうにかなる話でもないんでしょ?なら焦らず私達のペースで考えましょう。」

「そうね、ありがとう。」

そう答えると天騎士王剣は無言になりミリアはまた黙々と鍛錬を始めたのだ。


大帝国。。酒場で一人豪快にビールを飲み干す男が居た。背中には真紅に染まった剣を背沿い野性味の溢れる姿をしていた。

「ふぅ。やっぱり殺りあったあとの酒はうめぇ〜なー世の中こうじゃないと面白くないな」

そう独り言を言った男は王剣ドラゴン・ロードの使い手のガイアス。

「ガイアスよ。面白い話があるが聞くか?」

「俺が興味あるのは強敵との殺し合いだけだぜ?」

ガイアスはそう答えると空になった瓶を寄せ新しい瓶の蓋を開けビールを飲む。

「我らの王が現れたらしいのだ。確かに力は感じるる。だが、我は認めん。そこでだ。。。いつか出会うことがあれば殺りあってみたいのだ。我より弱ければ我が王剣の王を名乗ろう。我より強ければ我は従おう。どうだガイアス?我と乗らんか?」

ガイアスは瓶を砕き割ると盛大に笑った。

「いいねー最高だよドラゴン・ロード。強いやつと戦えるなら誰でもいいぜ。その話乗った」


神王国。。。玉座にて背中にニ枚の黄色い羽を生やし純白の鎧を纏った騎士が鎮座している。

その名は王剣妖精女王。突如妖精女王はたちが上がり両手を上げ歓喜の声を発した。

「あぁ、遂に我らの王となる御方が降臨された。

どれだけ待ち望んだことが我らを導くものを」

妖精女王は立ち膝をし剣を額につけ呟いた。

「王がいつ国を訪れても良いように準備はできております。我等の王よ私の全てを貴方様に捧げます。」


亜人国のとある場所にて。。

「まさか亜人の王があんな事を企んでいようとわ。」

そう呟いたのは亜人王剣。しかし、その姿はクリスタルに剣が包まれいて封印されているかのような姿だった。

「どうにかして、危機を伝えたいがこのクリスタルが邪魔で身動きが取れん。現れた我等の王に託すしかないか。。。誰でもいい気づいてくれこのままだとまた覇権戦争が起きてしまう。」

 

王剣の王が現れたことにより世界は少しずつ動き出そうとしていた。それが良い方向に転ぶのか、悪い方向に転ぶのか今はまだ誰にも分からない。 

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