学校
「起きて・・・・・・起きなさいですわ和樹」
目を覚ますと机と黒板があり、自分が学校にいるのだと気づいた。
「あれ、さっきまで世界の果てでカラスにこの世界を消滅されそうになっていたんじゃ・・・・・・」
目の前に立っている先生らしき人が言った。
「何バカなこと言ってるんだ和樹。今度の追試で50点取らなかったら留年だぞ!」
「えっ、マジで」
世界の危機どころではない。
別に留年自体はしても問題ない。
ただ、周りの女子が留年した男を好きになる確率はゼロに等しい。
よって、俺は留年したくない!
「なんかバカな妄想しているようだがイケメンとサルも50点取らないと留年な!」
「そうなんだ」
「親分一緒に頑張りましょうでやんす!」
「ノープログレム、ティチャー」
ここで俺は悟った。
このいけ好かないカタカナ語を使っているのがイケメンだと。
さらにイケメンは言った。
「僕は和樹やサルと違って脳がハイスペックだから君たちには協力しないよ」
「サルさんははともかく和樹をバカにしないでですの」
「ベイビー、君はなぜそんなに和樹に執着するんだい」
「それは、教えられないですの」
レアは顔を赤らめていった。
「せいぜい和樹とサルはバカ同士仲良くやりな」
なんだコイツすげー腹立つ。