第一話『ムイの姉』
(ムイがカフェで家族を待つ。)
〔ムイの語りをナレーション〕
今日は家族が私の島に訪れる日!
ママとお姉ちゃん達ったら、私の事を心配しすぎなんだから!
でも、久しぶりにみんなに会えるの、楽しみだなぁ〜
ピーン
ポーン
パーン
ポーン
あっ!来た来た!!
(ムイの島に到着するシーンが入り、みんなが空港から出てくる。)
トキコ『ふー!やっと着いたぁ〜!!』
ライ『ママったらムイに美味しいもの食べさせてあげたいからっていっぱい食材持って来ちゃって。』
ママ『だってみんなと過ごすの久しぶりだし、いっぱい美味しい物食べさせたいじゃないの!』
ライ『せっかく旅行に来たんだから、お金使って美味しい物食べに行けばいいのに。』
ママ『もう、ライはお金使い荒いんだから。ちゃんと節約しなさい!』
ムイ『おーい!みんな!!』
みんな『ムイ!!』
ママ『ムイ!元気にしてた?ちゃんと食べてる?』
ムイ『もう!ママったら!昨日も電話したじゃない。』
トキコ『飛行機の中でもムイの心配ばっかしてたよ』
ムイ『とにかく、いったん荷物置きにウチへいこ!』
(一行は空港からムイの家へと向かう。一行が去った後、ガミが空港から現れる)
(シーンが変わり、家から一行が現れる。)
ムイ『みんなはやく!』
トキコ『もう、ムイは相変わらずせっかちなんだから』
ライ『少しは休ませてよ』
ムイ『だってみんなにこの島を案内したいんだもん!さぁ!まずは滝から案内するね!』
一行は観光地を次々とおもむく。
その先々に物陰からガミが不気味な笑顔で覗き込む。
一行は海水浴へ
ママはビーチで日光浴
娘達は海でプカプカ。
トキコ『ねぇ、なんかさー、誰かに見られてる気がしない?』
ライ『私も感じてた。どうぶつ達じゃない視線よね?』
ムイ『でも私たち以外に人はいないよ?』
トキコ『気のせいなのかな。』
ムイ『あれ?ママは??』
ママは灯台から悲鳴を上げる
みんな『ママ!!??』
灯台へと向かう
ママガクブル
トキコ『ママ大丈夫?何があったの?』
ママ『あ、あの崖の上に、今ガ、ガミが!!』
ムイ『ガミ?』
ライ『ママ!そんなはずないわ!だって、ガミは10年前に。。』
ムイ『ガミって、ガミネェ!?』
トキコ『とにかく、いったん家に帰りましょ!』
一同は家へと向かう。
崖の上にガミねぇが不気味な笑みを見せて現れる。
家のキッチンにみんな座る。
トキコ『ママ、どういうこと?ガミがいたって。』
ママ『あの子は間違いなくガミよ。』
ライ『でもガミは昔、事故で死んだんじゃ、、』
ママ『あの子は生きていたのよ!波に拐われて、行方が分からなかったけど、無事に生きていたのよ!』
ライ『8歳の子供が一人で今まで生きていたなんてあり得ないわよ!』
トキコ『そういえば、この島ってあの時の島に似てるよね。』
ママ『ここだもの。ガミがいなくなった島は。』
ママ窓を見て話す。
ガミの思い出を語り、姉妹達は心配する。
ママ病み始める。
トキコとムイはタヌキ商店から食料を買い終え、ゆっくりと話しながら帰る。
トキコ『ムイは覚えてないかな。ガミのこと。』
ムイ『うん。』
トキコ『いつもムイがやんちゃして、ガミが泣かされてたんだよ。』
ムイ『そうなんだ。』
ママ『あれから、ママは過保護になっちゃってね。今でもたまに一人で泣いて悔やんでいるの。』
ムイ『と、ときねぇ?』
トキコ『むい??。』
ムイ『あ、あそこ!』
二人がガミを見つける
二人はガミを追いかけて公園へとガミを追い詰める。
トキコ『がみ!?ガミなの?』
ガミ『、、、。』
ムイ『私、ママ達を呼んでくる!』
トキコ『ガミ!答えて?本当にあなたなの?』
ガミが振り向きトキコに襲いかかる。
トキコ『きゃーーーー!!!!』
画面は変わり、トキコはベットで目を覚ます。
ママ『トキコ!大丈夫!?』
トキコ『ここは?』
ライ『お姉ちゃん、道で気を失ってたんだよ?』
ムイ『ときねぇ!がみねぇは?』
トキコ『わからない。いきなり振り向いたと思ったら気を失って。そこから覚えてないの。そうだ、あの公園!』
ムイ『それがね。この島公園ってないはずなの。』
トキコ『えっ!?だってさっきムイと二人で行ったじゃない。』
ムイ『わかってるけど、あんなところ。ここには存在しないの。』
ライ『きっと二人とも疲れてるのよ。』
ママ『ママ、ちょっと灯台に行ってくる』
ライ『ママ!!』
ライはママを追いかけて灯台に行く。
灯台のベンチにて
ライ『ママ!いい加減にして!ガミは、もう、、、。』
ママ『ママ、決めたの。ここに住んであの子を探すって。頭ではわかってるの。でも、見つけてあげたいの。あの子にもう一度会いたいの。』
ライ『ママ。。』