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追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティー追放されて仕事が回ってきたので女子高の講師をやると思ってました。
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第一話

カクヨム版ではキャラ紹介ページあるけど、こちらでは省略します。


「基本試験に落ちたんですか?読み書きはできますよね?」

 魔法使いはそう言った。

 ここは帝国の首都にある冒険業組合(以下組合)の談話室。

 そこの端の端にある4人掛けの席を剣士と魔法使いが独占している。

 しかしほかにいる客は、ソファを大胆に独占して寝ているどっかの4人組冒険者パーティーだけなので文句を言う人はいない。


 帝国の組合では、冒険者の技能向上と客観的な技能認定により業務請負時やパーティー編成時などの際に目安とすることを目的にした技能認定試験を行っている。

この技能試験には以下の4のランクがある。


A基本・基礎 安全、事故の予防、技能に関しての基礎知識があり上級の技能試験を受けることができると認定できる者。試験方法は講義を受けたのちの筆記試験のみ

B初級 基本的な手順を心得ており、補助的な技能として実践に使うことができると認定できる者。試験方法は筆記、実技

C中級 その技能を冒険者業の中で主として利用できると認定できる者。試験方法は筆記、実技

D上級 その技能が冒険者業の中でも優れており、ほかの冒険者の手本として認定できる者。試験方法は筆記、実技、面接


 Aを受け合格したらBCDの三つの試験を受けることが可能になる。

 Aを合格したのであれば、上級ランクを受けるために低いランクを受験する必要はない。

 逆にほかの組織において上級ランクと同等の認定を受けている人間であっても、まず基礎、基本ランクの受験から始まるのが基本。


「さすがにバカにし過ぎだぜ。人並以上、とは自信もって言えねぇが人並以下くらいの読み書きはできるさ」

「いや、この業界、結構いるんですよ。読み書きできない人」

「結構、ってどのくらいだ」

「首都の平均よりは多いですね。絶対」

「そんなレベルなのか?まぁ田舎者も多いって感じはあるけど」


 帝国の首都で暮らすものなら、なにかしらの方法で読み書きを学習する機会がある。

 学校は当然として、皇帝の慈悲に基づく無料の学習施設、大商人や宗教団体、貴族が行う慈善活動や私的な学習会、軍隊や傭兵団などでも自軍の運営の為に簡単な読み書きを教えることがある。

 もちろんこれらの学習の質は統一されておらずどこで習ったかでかなり読み書きのレベルに大きな差がでるのだが、それでも近隣の国と比べれば識字率かなり高い。

 ただこれはあくまでも首都の話であり、少し離れると公的な学校の他には地域の知識人やその土地の貴族、集落単位で自費で教えるような施設がメインになるため学習機会がかなり減る。

 この地域による教育格差が現在の帝国政府が抱える一つの課題であり、教育関係の役人がなかなか回ってこない予算の次に頭を悩ませていて、真っ先に取り組みたい問題の一つ。


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