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追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティーから追い出されたので繋ぎの仕事を受けた。と思ったけどなにか違うようです
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22話

 Vは農民が所有する村はずれの畑に向かう。

 獣避けにはられた網と棒がなぎ倒されて、そこに頭が割れたゴブリンの死体が絡まってる。 その周りはあれ放題。村はずれで畑が広いから全滅ではないが、それでもこの家にしてみれば被害としては相当なものだ。

  またそこにいた「おっかあ」はドーリーが昨日元猟師に教えてもらった山菜取りの名人だった。60、もしかすると70になるかもしれない背筋が曲がった老婆だが、動きは機敏。

「最近はどこの森もおっかなくて一人じゃ入れねぇ。モンスターがうろうろしてるから山菜取りに山に入る事もできやしねぇんだ」

とは彼女の弁。

「ほらこのバカでかいの、オークの足跡だと思うんだが?」

「たしかにそうですね。もしかすると亜種かな。あ、こっちのコレはゴブリンだな」

 山によく入る老婆なので、オークの足跡はよく見る。でも相手はプロだということでこの疑問系。

 2つの足跡をたどるVと老婆。

 双方の足跡から見るに、昨日起きたことはこう予測される。


 獣避けの網をうまく避けて入ったゴブリン、そこにオークが現れて獣よけの網を壊し畑をあらしながらの乱闘。小さなゴブリン一頭と 大きなオークでは決着ははじめから着いており、頭に一撃、死体を畑の網に投げつけたあと、悠々と畑の農作物を獲って逃げた。


「まぁゴブリンはこのへんでもたまに見るさ。あいつら畑に忍び込んでわるさするがよ。だがオークなんてのがここまで来たのは生まれてこの方初めてだ」

山菜取りの名人はそういった。

「どうしようかおっかぁ」

「オークは夕暮れ以降にしか動かかねぇいうから、昼のうちに農作業して暗くなる前に村の妹の所に避難させてもらうしかねぇかなぁ」

「詳しいですね。できたらそうしてほしいです。家畜なんかも避難した方が良い。オークだと今日どうにかできるものでもないので、こっちでも戦闘職の人とちょっと相談してみないと対策がわかりません」

「頼んだよ」

 そう言って老婆は獣よけの網を片付ける

 農民とVは手分けしてゴブリンの死体を片付け、森の奥のほうに穴をほって埋めた。

 その後帰る間際に農民と老婆で獣よけの網を強化しようかという話をしていたので、彼は一つ2つアドバイスをした。


 曰く森によく生えているあの臭い薬草、あれを煮込んだ汁を柵の周りに撒いておくと2日3日は獣が寄り付かない。

 ただとんでもなく臭いから量には気をつけて。小さな獣だったら葉っぱをばらまいたり、直接薬草を植えても良い。

 体にふりかければ虫除けみたいになるか?別に水で薄めて体に直接擦り付けても死ぬようなことはないし、実際そう使う人もいるんだが、風呂に入っても当分は取れないし、そこまで過信もできないから緊急時とかじゃなければおすすめはしない。あとあれ、確かに効くんだがほんととんでもなく臭いんだ。だから肌にはつけないほうがいいよ。匂いも落ちないからね


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