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追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティー追放されて仕事が回ってきたので女子高の講師をやると思ってました。
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34話

食堂


 相変わらず何が違うのかよくわからない日替わり定食。

「ダメかしら」

「おいしいですよ。でもまぁ、若い子女の子がこれで喜ぶとはちょっと」

「正直に言えば、昨日の日替わり定食と何が違うのかわからないんだよな」

 4日もこの食堂に通いこんだ珍しい客人に対して、食堂のおばちゃん達が定食の感想を聞いて、二人は正直にそう答えた。


「学食だからしかたないわ。客の取り合いなんてめったにないもの」

 偶然一緒にいた学園長はそう口をはさむ。というより学園長にまた誘われて三人で食堂に来たから、一つ外のお客様の意見でもと聞かれた形。

「それに予算もなかなか出せないのよ」

 何をするにも金が要る。しかも置いといても客が勝手に入る学食、味が落ちた訳でもなく何か問題が起きた訳でもない、生徒の流行で客足が遠のいたというだけじゃ予算はでない。

「なにかいいアイディアないかしら?」

「営業時間を伸ばすとか」

「とりあえず生徒が食堂に来る策がいいでしょうね」

 そんな適当なコメントをして、3人は席についた。


 学園長とVと比べてドーリーは早めに食事を終える。学園長とVは何か難しいこと、具体的にはモンスターの分布とダンジョンについて喋りながら食事していた。

 それに対して口を挟めないドーリーは適当に相槌をうちながら、ドーリーは本を開く。

 弓の認定試験のための本だ。講習の合間や帰宅してからなど、時間の合間をみて読み進めている。

「あら、あなた、なにか試験でも受けるの?」

 それを見た学園長の言葉。

「えぇ、弓の認定試験なんですが、紙の方で一回落ちましてね。二回目に向けての対策です」

「へぇ、器用そうなのに。前のテストはあるからしら?」

 ドーリーはなんだろう、とは思ったが本に挟んでいた先日返却された講習のテストを渡す。あえて隠すものでもないと思っているし、相手は学校の先生。見せれば何かコメントを貰えるかも知れない。

 それを一通り読んで

「見事なまでにひっかけ問題にひっかかてるわね。細かい言葉の言い回しとか、ちょっとした解釈の問題ね。これ問題文を流し読みする子がよくひっかかるのよ。一回答えを書いたら、もう一回読み直して答えを見直しなさい。で終わったらまた頭から見直すの。3回くらいやれば大丈夫だと思うわ」

 そんなアドバイスをした。


 ドーリーとしては何か反論しようかとも思ったが

「わかりました。気を付けます」

 派遣先のトップ、年上、学校の先生となると反論する言葉はない。それに人間ができている。助言は大人しく聞くという男。



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