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追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティー追放されて仕事が回ってきたので女子高の講師をやると思ってました。
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29話

「まぁ、よかったよ」

 これは二人の弓の技術をみたドーリーの感想。あまりにも下手くそだったらどこから教えるか困るし、あまりにうまくても何を教えるかこまるが、この程度ならドーリーにもアドバイスができる。

 そういう訳で簡単なそれらしいアドバイス。

先輩の方は教科書通りからすこし外れるが、そういうのも大事なときがあるといったこと。具体的には何回かに一回、妙に力むのが癖になってるから握りを変えてみなさい。

 後輩の方は、もうすこし基礎に忠実にと言ったこと。速射の方は申し分なしだが、もうすこし的中率を上げるように。今度の大会は近くから速射で時間を稼ぐ方がいいかもね。

「先生やってますね」

 Vはそう言って笑った。


「会場の地図かなにかあるか?」

 一通り練習した後の休憩、その際にドーリーはこう聞いた。

「ありますよ」

 そう言って先輩がカバンの中から折り畳まれた紙を取り出す。


 競技会当日のフィールドを表した地図だ。

 標的は9つ。最初と最後は1つ。その他の的は一つの標的に対して2つか3つの場所が指定されている。

 フィールドは結構広い。地図に記載された地名を見ると第六騎士団の演習場を借りる形。


 騎士団は公的な大会などでは結構気軽に施設を貸し出す。住民や貴族階級との友好を深め自分たち宣伝するということもあり、税で運営される騎士団と違い採算などを考えない民間で技術の発展や装備の開発が進めばそれが回り回って騎士団の利益になる。だからそれを金がかからない範囲で支援しようという判断。

 あと単純に騎士団上層部や騎士団内部に弓の愛好者が多い。学生の頃から弓の競技会に顔を出してたような人もいるし、休日に競技会に参加する騎士団員もいる。なので弓の大会には特に好意的。

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