表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティー追放されて仕事が回ってきたので女子高の講師をやると思ってました。
108/303

25話

「剣や槍まで教えるのか?」

「騎士団の補助職でも剣や槍の心得があると優遇されるんです。あと外国だと女性を前線で雇う所もありますし、女騎士団の入団テストとかありますからね」

「女騎士団のテストなんてお飾りだろ?」

「まぁ普通の騎士団のテストと比べればお飾りみたいなもんですが、それでも最低レベルは達成してないとさすがに落ちるんです。ほかには卒業後の嫁入りが決まってるから趣味でやるって生徒や、代々騎士の家系なので女も覚えるべしと、っと習う者もいます」

「はぁ」

 呆れているのか驚いているのか、ドーリーはそんな返事。

「もちろん受講者や講師の都合もあるので100%希望が通る、なんてことはありませんが、逆に言えばその都合さえ合えばできる限り配慮する方向性ですね。そのほかの課外活動は、法に反さず当学園の名誉を傷つけず、学業の負担にならないという条件の上ですが、おおむね何でも認めています。教会のボランティアや聖歌隊に料理、壁新聞、手芸、運動、彼女たちの弓もそのうちの一つです」

「すごい学校ですね」

 これにはVもあきれ顔。

「これがわが校の自慢、と言ってしまえば聞こえは良いのですが、今の社会においてはこのくらいしないと女子生徒の将来設計をするのが難しいんです。女というだけで雇わない所も多いですし、社会からの重圧もある。生徒の未来までは確約できませんが、それでもこの学校にいるはやりたいことをやり、この学園からでたらできるだけ上を目指してほしいんですよ」

 そう言って教頭はドーリーと向き合い、続ける。

「長々とお話ししてしまい申し訳ございません。事後承諾、という形になってしまいますが彼女たちの弓を見てやってくれませんか。期間が長くなるなどということはありませんからあと3日だけです。いや、何か簡単なアドバイスでもやってくれればいいですから。もちろんご負担になるようでしたら」

「いやまぁ、そういうことなら、はい。わかりました」


「今考えてみるとあそこで理想をならべたのは俺が文句を言いにくいように言いくるめるためじゃないかって思うんだよ」

とその日の晩飯、街の飯屋でVと食事をしたドーリーはいい

「気づかなかったんですか?」

とVに呆れられることになったが、今この時についてはドーリーはそれなりに考えてこの返事をしたし、返事をした以上働かなくてはならないと考えて実際に翌日から二人の指導を始めることになった。と言っても3日間だけだが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ