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追放された二人の冒険者の物語集 〰 第四章パーティー追放されたからって冒険者家業はやめられない「医療・犯罪・不老不死」  作者: 飛騨牛太郎
パーティー追放されて仕事が回ってきたので女子高の講師をやると思ってました。
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21話

二日目


「えぇ、本日はもっと本題の魔法について講習したいんですが、大事なことってわかりますか?」


「つなげる部位を間違えないことですか?」


「正解です。例えば切り落とされた親指を間違えて人差し指の部位や手のひらにつなげると雷でも落ちたようなショクがおきてその場で死にます。これで死んだ人を結構見てきました。これは教科書にも書いてあることですが、逆に言えばこのミスが結構多い。これの原因は私が見た中では二つあってですね、まず指が落ちたや腕が落ちたって事態に動転して、接続箇所の確認やどこを切り落とされたかの確認という初歩的なことを忘れる、抜け落ちてしまってそのまま魔法を発動させるのが一つ。もう一つが逆で、場数を踏んで慣れてしまった結果、教科書に書いてあるようなことを省略してしまうからある日、間違いが起きる。どちらにしても対策はチェックを忘れないことです」


「質問なのですが、切り落とされた部位に他人の腕をつなげるとどうなるかご存知ではありませんか?教科書では自殺してしまうという事がよく書かれていますが、他人の体をつなげると自殺するのつながりがよくわからないんです」


「実際、自殺するんだよ。こう、説明しにくいんだが、あ、時間だ、明日な」


と言った講習を二人はそつなく行った。

 内容が気になる方は帝都にて出版されている「回復魔法認定試験対策教本」の購入を。大体この内容に従って進めている。そこにVとドーリーの体験談や実戦でのテクニックが混ざってるだけ。


 食堂


「関わることが殆どないな」

 食堂でドーリーはV相手にそんなことを言った。

 魔法についての知識であったり、実際の詠唱などはVの方が詳しい。というよりドーリーはほとんど知らない。

 なので基本的な講習とドーリーも話せる運用方法をバランスよく混ぜて講習進めていくつもりだったが、初日から計画が崩れている。

 なのでドーリーが行えるのは余談をはさむ、黒板に絵や文字を書く、間をみて生徒に話を振るくらいで本当に雑用扱い。

 Vは生徒に話を振るというのが苦手なのか、置いとくとひたすら話を続けるのだ。


「だったらあの子たちを見てあげたらどうです?」

 Vは昨日と同じく定食を食べながらドーリーに言った。

 客が減少傾向の食堂のてこ入れで日替わり定食を出している、という事だが昨日の定食と何が違うのか分からない。

「いや、ダメだろ。一応でも組合から直接依頼受けてるんだぜ」


 ドーリーが気にしてるのは今回の依頼がいろいろややこしいという事だ。

 そもそも今回の形式は、公共の学校が組合に要請し組合から直接依頼という形で二人が選ばれた、という事。

 つまり、一応ではあるが二人の雇い主は組合であり学校ではない。

 しかし発注元、金を出しているのは学校な訳で学校の承諾を取ればいいとも考えられるが、今回の要請の目的は講習であり生徒への個人指導ではない。Vの講義が中心でその雑用として働く分には怒られないと思うが、そこから外れて女性ばかりの学内で冒険者の自分がよくわからない目的でうろうろするのは良い顔されないだろう。


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