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チートな俺と契約精霊  作者: 話せば分かる
第1章:日本精霊学園
4/10

第3話 『ハーレム学園』

いつの間にか魔法学園に来てしまった竜牙。

そこで美人の先生や、可愛い精霊と会う。

しかし、そこからがハーレムの始まりだとは思いもよらず……。

チートな主人公が紡ぐ、ハーレム学園ファンタジー!!

 

 いつの間にか、俺はベッドの上にいた。

 そういえば、昨日はリアナ達が魔法らしきものを使ってきて、シャワールームの鍵を強引に開けてきたんだっけ。それからメッチャ騒いだなぁ。リアナとレミーアは息が合ってるから、二人追い出すのに本当に苦労した。


(んん、アイツらはどこで寝たんだ?)


 俺はシャワーを浴びた後、力尽きて寝てしまったのだ。大丈夫だ。トランクスは履いてある。


『ん……ううん……』


 はて、どこからか聞き覚えのあるソプラノの声が聞こえたぞ? リアナは声が高くて綺麗なんだよな。何というか、聞いているだけで落ち着くみたいな。でも、それはレミーアも一緒か。アイツも綺麗なアルトの声なんだよなぁ。容姿も可愛いし、声も綺麗とか、すごいな。


『んー。竜牙?』


 俺を呼ぶ声が、隣から聞こえた。待て待て、確かに俺のベッドは一人で寝るには少し大きかった。

 でも今は、周りに何かがあるのか、少し狭い。


(おいおい、まさか……)


 俺は恐る恐る掛布団を取る。

 すると、ビックリ。そこにはなんと二人の美少女が。しかも幸か不幸か、二人とも裸。一糸まとわぬ姿なのだ。綺麗な太ももや、くびれた腰。そして、二つの膨らみが俺の視界に飛び込んで来る。


(落ち着け。これ以上見るのははマズイ)


 二人とも全く起きる気配がない。可愛い寝顔だ。思わず抱き着いてしまうくらい。

 時計を見ると、今は七時。八時には職員室に行かなくては。


「二人とも、そろそろ起きろー」

『う、うーん。もう朝?』

『んー……。竜牙さん?』


 レミーアは起きた。低血圧ではないのかな。って、精霊に血圧ってあるのか?

 レミーアは起きたが、まだリアナは寝ている。寝起きが悪いらしい。


「リアナー。起きろー」


 俺はそう言いながら、肩を少し揺すってみる。メチャクチャ柔らかい……。そして、肌がスベスベしている。昨日も思ったけど、女子ってホントに柔らかいんだなー。


『んん、竜牙さんー』


 そうしていると、リアナが寝たまま抱き着いてきた。おいおい、またそれかよ。

 スベスベの肌や二つの膨らみがくっついてくる。マズイ、このままだと俺の理性が負けてしまう!


『ほら、リアナ。さっさと起きなさい』


 レミーアがそう言うと、手から黒い何かが出た。それはリアナに当たり、リアナが飛ぶ。

 飛んだ拍子にイロイロ見えそうになったがセーフ。


(た、助かった。ん? おい、ちょっと!?)


「ちょ、レミーアさん!? リアナは大丈夫なのか!?」

『ええ、大丈夫よ。私達はこの程度じゃ問題ないから』


 そりゃそうか。コイツら剣にもなることができるんだった。アイツらの耐久力ならこの程度は全然効かないってことか。


『問題なくても、痛いものは痛いんですっ』


 とリアナが言う。やっと起きたか。これから毎日こんな感じなのかなぁ。嫌な気持ちもあるが、嬉しい気持ちもある。やっぱり、俺も男ってことか。


 俺は部屋にあった制服に着替えてエレベーターに乗る。俺に抱きついて来るのは禁止した。確かに嬉しいが、これ以上は俺の理性が壊れてしまう。


 食堂で飯を食っていると、鷹山たかやま先生が俺の所に来た。何か用があるのかな。


「制服は着ているな。それでは、朝食を食べ終わり次第君を体育館に連れていく。この後は、体育館で入学式だ」

「分かりました」


 朝食を食べ終わると、俺は鷹山先生の後をついていく。体育館は相変わらず大きかった。

 体育館の中には、女性しかいなかった。生徒も女子。先生も女性。やれやれ、これじゃハーレムみたいじゃないか。おっと、俺はまだ見られていないみたいだ。

 俺は先生と一緒に、体育館の袖に行く。


「君はここで待機だ。途中で名前を呼ばれるから、きちんと返事をするように」

「うげ。りょ、了解です」

「リアナ君とレミーア君もここで待機。竜牙君は壇上に上がるが、君達はここで待っていてくれ」

『分かりました』

『了解よ』


 壇上に上がるのかよ。注目されそうだな。

 式が始まると、体育館は静かになる。

 学園長の挨拶では、四十代くらいの女性が出てきた。まだ若いな。だが、なんだろう。この人、ただ者じゃないオーラがするな。


 『それでは、ここで学年選抜生徒及び、学年代表生徒を発表する。呼ばれたら、選抜生徒はそこで待機。代表生徒は壇上に上がるように』


 学園長がマイクを使って言う。

 まさか、俺ってここで呼ばれるのかよ。選抜生徒か……。面倒だな。


『三年選抜生徒----』


 俺は緊張して、自分のこと以外考えられなくなる。割とスポーツで表彰とかはされて来たのだが、今でも慣れない。

 いつの間にか三年が終わって、二年も終わり、一年の番になってきた。


『一年選抜生徒、鷲宮桜花わしみやおうか

「は、ハイ!」


 ん? 桜花が選抜生徒かー。って桜花はこの学園に入ったのか。ホントに腐れ縁だよな。


五十嵐愛里いがらしあいり

「はい」


 あの子が五十嵐さんか。背は一六十くらいか? 桜花より少し低いくらいだが、女子の中では充分大きい方だろう。髪は黒のロング。立っている姿勢から見て、凄く礼儀正しそうだ。


鷹山円香たかやままどか

「ハイ!」


ん? 鷹山? 先生と同じ名前だな。髪は赤のショート。慎重は五十嵐よりも低い。一五五くらいかな。


「あの子は私の妹だ」

「へー、そうなんですか」

『最後に、一年選抜生徒及び、代表生徒。霧裂きりさき竜牙』

「ハイッ!!」


 ヤベ。ちょっと声が上ずった。ちょっと恥ずかしい。

 俺は舞台袖から出ていき、学園長の前まで行く。


「え!? あの子、男じゃない!?」

「嘘……。あの噂って本当なんだ」


 後ろからそんな声が聞こえる。注目されるのは嫌じゃないが、過度な注目はやだなぁ。


『期待していますよ。霧裂竜牙君』

「はい。ご期待に添えるよう、自分の全力を尽くします」


 こういう場の決まり文句を言う。

 すると、学園長は少し笑った。

 俺は学園長から賞状を受け取り、壇上から舞台袖に行く。疲れたー。


『竜牙さんっ。凄くかっこよかったです! 掘れ直しました!!』

「あ、ありがとう」


 俺は気恥ずかしくなってそっぽを向く。ここまで熱っぽい視線を受けたのは初めてだ。

 リアナの好意は素直に嬉しいが、場所をわきまえてほしい。


「竜牙君。これから選抜生徒のクラスへ行くぞ。君達は特別だ。それと、選抜クラスの担当教諭は私だ。これからよろしく頼む」

「はい。よろしくお願いします」


 俺は先生の後をついていく。

 何分か歩くと、前に来たことがある校舎が見えた。体育館と同じで、相変わらず大きいな。

 中に入り、階段を上る。選抜クラスは最上階らしい。なんで上が好きなのかなぁ。

 到着すると、そこには他の三人が先に座っていた。


「君の席は一番右だ」


 一番右の席には、椅子が三つある。リアナとレミーアの分も用意されてるのか。

 一番左の席が空いてるな。誰か追加で来るのか?


「では初めに、自己紹介から始めよう。私の名前は鷹山麗奈たかやまれいな。使える魔法の種類は、火、水、土、風の四種類だ。これから一年よろしく頼む」


 使える種類ってなんだ? そういえば昨日、先生とリアナ達が喋っていたな。おそらく、リアナが光で、レミーアが闇だろう。髪の色からしてもそうかな。


「では、霧裂から自己紹介してもらう。前に立て」

「は、はい」


 前に行くのかよ。まぁ、普通のクラスとは違って、人が少ないから良かったな。

 俺はリアナとレミーアを連れて前に行く。

 前に立った時、桜花と少し目が合った。


「霧裂竜牙だ。使える魔法は光と闇らしい。これから一年よろしくな」

「先生質問です。どうして男である霧裂君が魔法を使えて、しかも光と闇を使えるのですか?」


 と五十嵐さんが言ってきた。

 どうしてもって言われても、俺も知らんよ。


「残念なことに、私や他の先生方も分からん」

「分かりました。無礼をお許しください」


 思った通り、彼女は礼儀正し人らしいな。


『私は竜牙さんの精霊、リアナです。好きなものは竜牙さん。嫌いなものは竜牙さんの嫌いなもの。これからよろしくお願いします』


 と言いながら俺の腕に抱き着いて来る。

 はぁ。何かリアナの好意がエスカレートしていないか? 確かに、こんなに可愛い女子に好かれるのは、凄く嬉しいのだが。

 なぜか桜花がメッチャ睨んできた。俺何かしたっけ?


『私は竜牙の愛人であり、精霊のレミーアよ。以後よろしく』

「愛人は嘘だ。コイツとはそんな仲じゃない」

『あら、なら嫌いって言うの?』

「いや、そこまでは言わないが……」


 と言いながらリアナと同様、俺の反対の腕に抱き着いて来る。あ、デジャブ。

 あれ? レミーアって俺の愛人だったけか? 愛してないとは言わないけど、愛人とかそういうもんじゃないよな。

 てか、俺の腕に柔らかな凶器を押し当てるな。理性を保つのも大変なんだぞ。

 俺は剥がれない二人を引きずりながら席に戻る。もう良いや。そのままで。


「では、次。五十嵐愛里」


 五十嵐さんが前に立つ。体育館は遠くからだったので良く見えなかったが、スタイルも良い。


「私の名前は五十嵐愛里です。使う魔法は闇と水。よろしくお願いします」


 と言いながら一礼した。礼の仕方が凄く綺麗だ。


「次、鷹山円香」


 次は鷹山先生の妹の番か。

 気付かなかったが、先生の口調は真面目になっているな。


「ボクの名前は鷹山円香。使う魔法は火。よろしくねっ」


 明るい印象だな。一人称をボクって言う女子は初めて見た。


「次、鷲宮桜花」


 最後に桜花かー。桜花って何の魔法を使うんだろう?


「鷲宮桜花です。使う魔法は火、水、土、風です。よろしくお願いします。あ、ついでに言うと、竜牙とは幼稚園からの幼なじみです」


 へー、鷹山先生と一緒か。四つもあると、汎用性が高いんだろうな。


「補足して説明しておくが最後に一人、来月にイギリスからの留学生がこのクラスに来る」


 だから一番左の席が空いているのか。


「今月はこのメンバーでやる。少なくとも一年の付き合いになるんだ。仲良くしろよ」


 周りを見れば女子。そんなハーレム学園生活が始まってしまった。

 これから三年間、どうなるのかなぁ。


どうもこんにちは。ツンデレとヤンデレ、どちらも愛している伊原志永淳です。

自分的にはツンデレは、ツン七対デレ三と、デレ多めが好きです。

そんなことはどうでも良くて、三話です。

バトルが無いので、竜牙君のチート具合が書けなく、少し残念です。

最近、新しく買ったゲームにはまっているので、こちらが疎かになりがち。

読者の皆様、誠に申し訳ございません。

次回は二日以内に投稿します。

では、また会う日まで。

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