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56 それから







次の日目が覚めるとヴィル様が私の手を握ってベッドの横に椅子を置いて寝ていました。


私は手は繋いだままで、もう片方の手でヴィル様の頭を撫でました。


「っん~...おはよう、リーナ」


「おはようございます、ヴィル」


ヴィル様が起き上がってしまったことで、頭を撫でることができなくなってしまい、手を下ろしました。


「リーナ、具合はどう?」


「あ、大丈夫です!寝たら魔力も回復したので」


「そう、良かった‼」


そう言って今度はヴィル様が私の頭を撫でました。


「ヴィルが戻って来たと実感します。...もう私の側から離れないで下さいね?」


朝起きて手を繋いでいたことや、今頭を撫でられたことでヴィル様が私の元に戻って来たことを実感し、少し涙が出てきてしまいましたが、頑張ってヴィル様に微笑みました。


ヴィル様はそんな私を見て、撫でていた手を下ろし、私の背中に手を回し、力強く抱き締めると「絶対に離れない‼」と言って下さいました。


それからは有限実行といった感じで、お風呂や就寝、お茶の準備以外の時は常に一緒に行動しました。


それでもお風呂や就寝時は隣の部屋に居ましたし、お茶の準備も絶対に離れないと寮では、ヴィル様の部屋で、生徒会室では隣の部屋に簡易キッチンを作らせそこで準備をしていました。


なので、必ず気配を感じられるくらい近くに居ることが分かり安心しましたが、緊張してしまうこともありました。


周りから見たら、生徒会メンバーは「うざったいくらいだな」と言われることや、友達からは「ラブラブで羨ましいです‼」と言われることもあり少し恥ずかしかったです。


それは学院を卒業するまで続き、最終学年では私は副会長として、ギュータス様が生徒会長を務めているなか、支えながら頑張りました。







学院を卒業する少し前、私に危険が及ばないようにと、ヴィル様は王位を捨てシュニシス国との縁を切るとシュニシス国に行くことになったことがありました。


ヴィル様は一人で行くと言っていたのを私が無理やり付いていきました。


ヴィル様は縁を切りに行くだけで、私の事を言わないつもりだったようですが、私はヴィル様が生まれた国がどんなところか目で見たかったのと、どうしてもヴィル様の両親に挨拶したかったので、シュニシス国にヴィル様と一緒に(ついでにアレクお兄様も一緒です)行きました。


道中はとっても賑やかで楽しく(所々で命を狙われもしましたが...)、シュニシス滞在中も良い思い出になりました。


ヴィル様の両親に挨拶に行ったときは、ヴィル様の縁を切る発言に悲しそうにしていましたが、私と結婚の報告をするととても嬉しそうにしてくれました。


もう一生会わないと言われたヴィル様に対して、にやっと笑って手紙だけは寄越せと言ったお義父様は何故かまた会いそうなそんな気はしました。


こうして、一応縁を切ったヴィル様はお義母様の旧姓を名のることになりました。ヴィル様は地位は無くなりましたが、そのままうちの執事をすることは変わりなく、私は学院を卒業後家で領地の経営を手伝うことになっています。





そうして、学院を卒業して半年後私はヴィル様と結婚することになりました。



「ヴィルテイト・ランドルクはカリーナ・フェルダを生涯妻とし幸せや喜びを共に分かち合い、悲しみや苦しみは共に乗り越え、生涯離れることなく永遠に愛することを誓いますか?」


「はい!誓います!」


「カリーナ・フェルダはヴィルテイト・ランドルクを生涯夫とし幸せや喜びを共に分かち合い、悲しみや苦しみを共に乗り越え、生涯離れることなく永遠に愛することを誓いますか?」


「はい。誓います!」


「それではこちらにサインをお願いします」


「「はい」」


「はい、ここに二人の婚姻が成ったことを認めます。それではヴェールを上げ、結婚指輪をはめ、誓いのキスをお願いします」


「リーナ、左手を」


「はい」


私が左手を差し出すとヴィル様は私の左薬指に指輪をはめました。そうして、私がヴィル様の指輪を掴むとヴィル様は手を差し出してきて、そこに私も指輪をはめました。


指輪をはめ嬉しくなって、ヴィル様を見上げると、ヴィル様も嬉しいのかとても嬉しそうに微笑んでいました。


ヴィル様は微笑んだまま私の頬に手を添えました。


顔が近づいてくるなか、私は目をつぶり唇に柔らかいものが触れました。


「「「「「わぁ~おめでとう‼」」」」」


「「「「おめでとう‼」」」」


そんな声に目を開けると、またもヴィル様の笑顔が見れて私も嬉しくなりました。


「愛してるよ、リーナ」


「私も愛してます!」






辛かったことも、悲しかったこともありましたが、今私はとっても幸せです。


もう一生ヴィル様と離れることがないよう、ヴィル様ともっともっと幸せになれるよう頑張りたいと思っています。





















とりあえずこれにて本編完結です‼今まで、こんなものを読んで頂きとても感謝です‼ありがとうございました(*^^*)


これからは番外編として、ちょこちょこ後日談等を更新したいと思っています。


とりあえず一旦完結で締めらせて頂きます。


本当にありがとうございましたm(__)m

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