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朝御飯を食べてからお父様とお兄様と街へ出かけ、お父様たちが私に色んなものを買ってしまうのを止めながら(実際には止められていない...)お昼過ぎまで街で楽しんで、午後は家に帰り卒業パーティーのドレスの採寸とデザインを決めました。


お父様もお兄様も私の横でこれがいいだの、あれがいいだのずっと話していました。私が口を出す暇などないくらいで、最後にはお二人とも納得してうなずきあっていました。


そうして休みを過ごし、次の日に学院へ戻りました。


次の日の朝、少し早くに教室へやって来た私の前にマリーレーヌさんが現れました。まだ他の方はいません。


「.....あの、どうかされましたか?」


「今日の放課後空いてます?」


何故かすごく怖い目で見ながら言われました。


「あ、ごめんなさい。放課後は卒業パーティーに向けての準備があって、空いてないです」


「ふ~ん、そうですか」


そう言ったマリーレーヌさんは何故かニヤリと笑いました。何か怖いです。


「じゃあ、今日のお昼に食堂で話しましょう?」


「は、はい、分かりました」


「あなた一人で来てくださいね」


「は、はい、分かり...」


「おはよう、カリーナ嬢。どうしたの?いつも見ない組み合わせだね?」


マリーレーヌさんと話している所にギュータス様がやって来ました。私がおはようございますと返す前にマリーレーヌさんは「何でもないです」と告げて教室から出ていきました。


「おはようございます。ギュータス様」


「おはよう。何があったの?」


「えーと、今日のお昼に話があるとの事を告げられました」


「そうなんだ。なんだろうね?」


「はい、...何でしょうかね?」


ギュータス様に先ほどの事を告げると少し目付きが鋭くなりました。ちょっと背筋がヒンヤリします。


「カリーナ嬢、ちょっと一緒にイーリス殿下に会いに行こう」


「え?何故ですか?」


「う~ん、ちょっとここでは...イーリス殿下の所に着いたら、話すから」


「分かりました。まだ早い時間ですから、イーリス殿下は男子寮にいらっしゃるのではないですか?私が行っても大丈夫ですか?」


「大丈夫だよ。もう、生徒会室に居るから」


「そうなんですか!今日って何か集まりがありましたか!?」


私が男子寮に入っても大丈夫か確認すると、イーリス殿下はすでに生徒会室にいらっしゃると聞いて、何かあったのか慌てました。


それには、「何もないから安心して」とギュータス様に言われ、私が安心していると「じゃあ、急ごう」と手を引かれ生徒会室に向かうことになりました。




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