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リーナが生徒会室で生徒会活動の説明を受け、寮に戻り、一緒にお茶を飲み、食事を取り、眠りについて、学院初日は終わった。


そして、リーナが学院で授業を受ける初日、早く起きてカーテンを開ける。


「今日もいい天気だ!よし!」


外を見て、晴れているのを確認して、着替え、授業が初めてで緊張しているであろうリーナに安心してもらうために、紅茶を入れた。


コンコンコン


「リーナ、準備は終わりましたか?」


「はい、ヴィル様。部屋に入っても大丈夫ですよ」


「失礼いたします」そう言ってリーナの部屋に紅茶を運びながら入った。


「リーナ、まだ時間がありますから、お茶を飲んで、飲み終わったら食堂に参りましょう」


「はい、ありがとうございます‼今日のお茶は何ですか?」


「今日から学院が始まるので、頑張って頂こうとリーナが好きなローズヒップティーですよ」


「本当ですか‼嬉しいですありがとうございます‼」


この言葉と笑顔を見て、やって良かったと思った。


それから、食堂へ向かい朝食を食べ、一端部屋に戻り、リーナの荷物を持って、教室へ向かった。


教室へ着き、リーナの席の隣に立ってリーナと話しているとマリーレーヌさんが話しかけてきた。


「おはようございます!ヴィルさんでしたよね?昨日はありがとうございました!」


「いえ、特になんとも思っていないので、気にしないで下さい」


リーナにいきなり話しかけても警戒するが、リーナを無視して私だけに話しかけてくるのもムカつき冷たく返事をしても「でも、お礼にお菓子を...」と持っているものを無理矢理渡してくる。


「気持ちだけで、結構です」


「ですが、折角作ったので...」


「いえ、結構です」


「そうですか...残念ですがしょうがないですね...失礼します」


やっと諦めたかと安心したとき、マリーレーヌさんが突然私の方へ倒れてきた。マリーレーヌさんが触れた瞬間甘いにおいがして、頭の中に霧がかかり、自分の思考が追いつかない。


そして、マリーレーヌさんが「きゃっ‼.......ごめんなさい!」と言ったまでは記憶に残っているが、それ以降は記憶がなくなっていた。


お昼になり、その時の鐘の音で頭の中の霧が晴れ、朝から記憶がないのが不思議だったがそこまで普通に過ごして居たようだったので、あまり疑問に思わずそのままリーナに話しかけた。


「リーナ、お昼ですので、食堂へ参りましょう」


「あ、はい。...あの、ヴィル様?.....私何かしてしまったでしょうか?」


少し恐る恐るといった感じで、話していたので不思議に思い「?..何がですか?」と聞いた。


「いえ、さっき何時もと様子が違ったので...」


「私は何かされた記憶がございませんので、なんともないですよ?」


「そうですか?それなら良かったです」


とりあえず、朝の時に自分に何かあったのだろうと調べることに決め、リーナには気にしないように対応した。


その日は昼食を取り、リーナが午後の授業を終えて、生徒会活動をし、その日の一日が終わった。


一応対策を取っておくことを忘れずに行った。



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