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37 婚約式です‼




昨日の夜は私の魔法の話を詳しく話して、そこで判明したのが、私は治療魔法の他に精神魔法も自然魔法も使えるということです。


全魔法を使えることは誰にも言ってはいけないと言われました。それも私が安全に暮らせるために必要なことだからです。その忠告をされた後、次の日の婚約式のために解散になりました。





今日は婚約式です。朝から家の女性の従者に囲まれて、お風呂だ、着替えだ、髪型だ、とわたわたしています。


初めはヴィル様が決めてくれた白のドレスです。ウェディングドレス見たいですが、ウェディングドレスとは違い、所々にうっすらとピンクの布が使われています。ドレスの膨らみの部分が何枚もの布を重ねて作られていて、その布先がピンクになって見えるので、花弁の先だけがピンク色の花のようなドレスになっています。


婚約式は教会に行って、婚約書に二人でサインし、婚約指輪をはめ合って終了します。


婚約式は結婚式とほぼ内容が変わりません。結婚式には婚約書とは違って、婚姻書に二人でサインし、結婚指輪をはめ合うところまでは一緒で、その後に誓いのキスがあります。


今回は誓いのキスがないですが、とても緊張します。


「「「カリーナ様~とてもお綺麗です~」」」


「あ、ありがとう。でも、これは準備をしてくれた皆のおかげだよ?」


「そんな事ないですよ‼カリーナ様がもともとお綺麗だから、このドレス達も合わさって、さらに綺麗になれるのですよ‼」


「「そうです」」


「あ、ありがとう」


綺麗だと言われたことに対して、皆のおかげだと告げるともともと私が綺麗だからと力説されました。


乙女ゲームの私は確かに美人だったけど、私が中にいるせいかそんな風に思ったことはありませんでした。なので、皆の力説に戸惑ってしまいます。


「うん、リーナ、とても綺麗だよ。次の私が選んだドレス姿もとても楽しみだよ」


「うんうん、楽しみだね~」


「お兄様!お父様!」


着替え終わり侍従と話していると、お父様とお兄様が来ました。


「リーナ、おめでとう‼」


「おめでとう」


「ありがとうございます❗」


「リーナ‼リーナは婚約しても、結婚しても私の大切な娘だよ‼」


「はい!お父様、泣かないで下さい。私はいつまでもお父様の娘です‼」


「そうだよ、まだ、結婚式じゃないのに泣いちゃうなんて。リーナが結婚しても私達の大切な家族なのは変わらないよ」


「はい、お兄様!これからもよろしくお願いいたします」


「じゃあ、時間だから移動しよっか?」


「はい‼」


お父様達と教会の入り口まで一緒に移動しました。教会の前にはヴィル様が待っていました。


「ヴィル様~」


「...リーナ、綺麗だよ」


「‼ありがとうございます❗」


ヴィル様を見て、私はヴィル様のもとへ駆け寄りました。お父様達はそのまま教会の中に入って行きました。


教会の中は騒がしい感じでしたが、お父様達が入ると静かになりました。嫌な静けさではありません。気が引き締まる感じがします。


「では、お二人ともご入場お願いいたします」


「はい」


ヴィル様が手を差しのべて来たので、私も手をだしそのまま腕を組んで教会に入りました。


伯爵家以上の位の方、王様、王妃様、イーリス殿下、お父様、お兄様といった方が盛大に拍手をしてくれました。


そのままヴィル様に引かれて壇上まで向かい、婚約書にサインをし、婚約指輪を交換しました。


「それでは、ここに二人の婚約が成立したことを宣言いたします」


司祭様が宣言すると、回りから「おめでとう」の声と拍手が鳴り響きました。


婚約式の間、私は嬉しさで、始終ドキドキしていました。






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