32 実家に帰ります‼
殿下と話を終えるとフラン様がお菓子も持って来て、今度はフラン様も一緒にティーパーティーになっていました。
少しすると、食堂の片付けが終了したのかヴィル様達がこちらに来て、皆でティーパーティーになりました。その間に講堂の片付けも終了したようで、少ししてから生徒会室に戻り、書類の整理をしてから解散になりました。
このときに私以外の生徒会のメンバーで何かを話しているようでしたが、何を話していたのかは分かりませんでした。
この次の日から、今度は2ヶ月後の学院際に向けて忙しくなりましたが、学院際に関してはクラスごとの活動に委ねるので、私たちは同じ出し物にならないようにすること、場所の申請の管理をすることなど、生徒会が主に活動するわけでは無かったので、懇親会よりは準備が大変ではありませんでした。
学院際を一週間後に控えた休みに実家に帰るために申請して、外出許可をもらいました。
「申し訳ございません。忙しいとは思いますがこんな時に休みをもらってしまって...。帰りは二日後の日曜日になっています。月曜日からまた、準備に戻ります」
「ああ、どうせそこまで仕事も残ってないし大丈夫だ。折角実家に帰るのだからゆっくりしてこい。セインとアレクによろしくな」
「はい‼お父様もお兄様も喜ぶと思います。では、今日は失礼いたします」
笑顔でお辞儀をして、顔を上げるとまたもや皆顔が赤くなっていました。それに不思議に思いましたが、ヴィル様に促され、生徒会室からそのまま、学院の入り口に向かい馬車に乗り家に向かいました。
学院から馬車に揺られること4時間、学院を出たのは4時位だったので、外も暗くなっています。家の扉をノックすると中から扉が開きました。
「「「お帰りなさいませ、カリーナお嬢様」」」
「ただいま~」
「お帰り~リーナ‼」
「お帰り、リーナ」
「ただいまです‼お父様、お兄様‼」
家に入るとまずは家に居る侍従達の挨拶があり、その後お父様とお兄様が挨拶して下さいました。そのままお父様が私に抱きついてきて、お兄様は呆れた顔をしていましたが、私からお兄様に抱きつくと嬉しそうに笑って下さいました。
「旦那様、お嬢様はお腹が空かれて居るのではないですか?食堂に移動しましょう」
「そうだね!今日はリーナが好きなものを一杯作ってもらったから、一杯食べてね‼」
「はい‼お父様‼」
皆で食堂に移動して、夕飯を食べ、今日は移動で疲れたのでお風呂に入り、直ぐに寝てしまいました。




