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31 殿下と私と





お風呂に出てから、朝ごはんをヴィル様と取りに行き、ご飯を食べた後、まず生徒会室に行きました。


「おはようございます」


「ああ、おはよう」


「おはようございます」


「おはよ~」


「お、おはよう」


「おはよう」


私が挨拶して、生徒会へ入ると各々個性的な挨拶が返って来ました。


「遅れてしまって申し訳ございません。後...昨日はご心配をおかけして申し訳ございませんでした」


「いや、それほど遅れてないし、大丈夫だ」


「ええ、それに何事も無かったようで、良かったですね」


「はい‼」


遅れてしまったことを謝ると、殿下とフラン様が返事を返して下さいました。フラン様の「良かったですね」の言葉に笑顔で返事を返すと、私のことを見ていた皆さんの顔が赤くなりました。


それを不思議に思って首を傾げてると、私の後ろを見たイーリス殿下が、「お、ほん」と喉を鳴らして、「じゃあ、片付けを始めるか」と声をかけました。


「片付けらのは業者の人が行うから、私たちは指示を出すくらいで、指示は配った書類に書かれている通りだ。講堂は殿下と私とカリーナ嬢で行います。食堂はテオバルト、フリード、ギュータスでお願いします」


「は~い、じゃあ行きますか~」


「テ、テオバルト、ま、待って、書類、忘れてる」


「フリード先輩、私が持って行きますから、大丈夫ですよ」


あの個性的な方たちだけで大丈夫か不安になるような感じで、テオバルト様達は、生徒会室を去って行きました。


「な、何か不安になるような感じでしたね...」


少し苦笑いでヴィル様に言うと後ろから、「そうですね」とフラン様がおっしゃりました。


「多分大丈夫だとは思いますが.....そうですね、ヴィルテイトさんあの方たちの所に行って、見張っててもらってもいいですか?」


「いえ、私はリーナの側に...」


「...いいですか?」


「.....分かりました。では、リーナを一人にしないで下さいね。リーナすぐ戻りますから、危ないことはしないで下さいね?」


「はい‼指示を出すくらいなので、大丈夫ですよ~」


そう告げると少し不安そうな顔でヴィル様は去って行きました。


「では、私たちも向かうぞ」


「はい‼」





講堂に着くと、フラン様が業者の方たちに指示を出しに向かいました。私と殿下は殿下が座るように用意されていた場所に向かいました。殿下はすぐ側にいた人に椅子をもうひとつ用意するように声をかけ、直ぐに用意された椅子に座るように私に促してきました。


「...私も片付けを手伝った方がいいのでは...?」


「いや、フランが居れば大丈夫だろう。ヴィルがいない間にカリーナ嬢に聞きたいことがある。いいから、座れ」


「...はい。では、失礼いたします」


私が椅子に座るのと同時にフラン様がお茶を持って側に来ました。フラン様は殿下と私にお茶を出すとまた、指示を出しに向かいました。


「昨日部屋に戻ったとき、ヴィルは部屋に居たのか?」


「...いえ、.....部屋に戻って、ヴィル様の部屋の扉をノックしたのですが、返事がなく、部屋に人の気配も無かったです...」


「そうか...」


「朝に昨日のことをヴィル様に伺ったのですが、別に怒っていた訳ではないと分かったので安心したのですが」


「昨日は何時帰って来たのか知ってるのか?」


「いえ、私はいつの間にか寝てしまったようで...」


「そうか。.....昨日ヴィルと保険室へ行った女性は、カリーナ嬢と同じクラスの方だったんだよな?」


「はい」


私が頷くとイーリス殿下は神妙な顔で何かを考えているようでした。




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