24 生徒会活動
今日の授業が終わり、生徒会活動をするために生徒会室に来ました。今日は初めての授業に、初めての生徒会活動です。
昨日と変わらず今日も応接棟の前は女性で一杯です。今日は少し男性も居ます。今日もどうやって生徒会室に行くか、ヴィル様と悩んでいると、ギュータス様がいらっしゃいました。
「お疲れ様、カリーナ嬢」
「お疲れ様です。ギュータス様」
「お疲れ様です」
ギュータス様の挨拶にヴィル様と二人で返事を返しました。
「カリーナ嬢、こっちおいで、そのままだと何時までも生徒会室に行けないよ」
「え、でも入り口はここしかありませんよ?」
「食堂の裏に食材を運び入れるための出入口があるんだよ。昨日もそこから入れさせてもらったか大丈夫だよ」
「そうなんですか‼ありがとうございます❗どうやって入ろうか悩んでたんです」
「そうだと思ったよ。じゃあ、行こっか」
「はい!」
食堂の出入口に回りそこから入らせてもらい、生徒会室に来ました。ヴィル様はお茶の用意をするために、生徒会室に着いたと同時に食堂の方へ引き返して行きました。
「「失礼いたします」」
「あ、お疲れ~」
「お、お疲れ様です」
部屋に入るとテオバルト様とフリード様が居りましたが、イーリス殿下とフラン様は居ませんでした。
「まだ、殿下たち来てないから、二人も来るの遅くなると思ったけど早かったね~」
「何でですか?」
「応接棟の前の子達は殿下を見たら居なくなる決まりなんだ~」
「そうなんですか?」
「うん、じゃあ殿下達が来るまで書類の整理しとこっか~」
「はい!」
その後、書類の整理を初め、少したった頃にヴィル様がお茶を持って来て、同時に殿下達もやって来ました。
「「「「お疲れ様です」」」」
「ああ、お疲れ」
「ヴィル様、お茶ありがとうございます❗」
「いえ」
殿下に挨拶をしてから、ヴィル様の側によってお礼を言うと、ヴィル様は笑って、頭を撫でて下さいました。
「お~い、二人の世界に入らないで~」
「おい、ほっとけ!あいつは怒ると恐いんだ!」
後ろで殿下達が話しているのが聞こえ、少し恥ずかしくなりましたが、ヴィル様は普通にお茶を入れる作業に入ったので、私も書類の整理に戻りました。
「書類の整理が終わったから、次は3ヶ月後の全学年の生徒達の懇親会の企画をざっと考えよう」
「はいはーい、俺、去年やったダンスパーティーがやりた~い‼」
「え...ぼ、僕は、やだよ...」
「え~何でよ~楽しかったじゃん」
「それはきっとあなただけですよ」
「お前は、あんなに女子に囲まれて疲れないのか」
「え~可愛い女の子達に囲まれても疲れないよ~」
「はぁ~まぁ今から計画をたてるんだから、ダンスパーティーになるとは限らないぞ」
「は~い」
ダンスパーティーと聞いて、少し楽しそうだなっと思いましたが、テオバルト様以外は乗り気じゃないようでした。
「う~ん、折角全学年で行われる懇親会なのですから、学年の壁とか、男女の壁とか、越えられるイベントにしたいですね?」
「そうだね、俺も思うよ。カリーナ嬢は何か思い付く?」
「え~っと、そうですね~。学院全体を使った宝探しゲームとか楽しそうかな~って思ったのですが...」
「確かに楽しそうだね」
私とギュータス様が話していると、殿下達も聞いていたようで「楽しそう」と言って下さいました。
「宝探しゲームなら、宝は何がいいかな~?」
「食堂のプレミアム券とかでいいんじゃないか」
「そうですね、それならやる気が出る生徒がほとんどでしょう」
「え、え!!決定ですか?そんなのでいいのですか?」
「何言ってる、楽しそうなんだからいいじゃないか。今までにないイベントだから面白そうだしな」
私の言ったことがそのまま採用されてしまって驚いていたら、殿下が「楽しそうだからいい」と言って下さり、他の方々も「そうだよ」と賛同して下さいました。
その後企画をざっと考え、時間が遅くなって来たので、今日は解散になりました。




