12 入学するまで
馬にはねられた傷が完璧に治り、それからは勉強や魔法の練習、ダンスや作法といったものの習う量が徐々に増えていきました。私が習いたいと言ったことが要因ですが、なかなか習うことが多くて大変です。
そんな中、ヴィル様は毎日一緒にいるという約束を守ってくださって、離れている時間がほとんどありません。
勉強は範囲が違いますが一緒にしてくださいましたし、攻撃、防御魔法の練習は私の得意なことらしく徐々に追いつき今では同じところを練習しています。(プラスして治療魔法の練習も行ってます。)ダンスと作法はヴィル様が教えて下さいました。
事故から一年たち今まで街に行かせてもらえる許可が出なかったのが、私の誕生日の日にヴィル様と今度は手を離さないと約束した上で、行かせてもらえるようになりました。
八歳の誕生日では何事もなく街で買い物することができ、それから徐々に街に行く機会がもらえるようになり一ヶ月に一度の頻度でしたが十四歳になる頃まで続きました。
基本はヴィル様と一緒で時々お兄様やお父様と出かけることもありました。
事故の後、お父様とお兄様は私に「たくさん甘えてくれ」と言ってくれたましたが、私はあまり甘えるのが得意ではなくそんなに甘えることができませんでした。
しかし、お父様とお兄様は私をたくさん甘やかしてくれました。前世を知って悪役令嬢だけにはなりたくないと思っていなければ、わがまま放題の令嬢になるのではないかというくらいの甘やかし加減でした.....。




