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星の魔女 序  作者: 羅偽
火の国 →水の国
5/33

戦争と愛と

第三次大戦



駆ける兵、飛び交う魔法

時には空を、時には地を、時には兵達の間を。

幾多の兵の中、二人だけは他の者と異なっていた。

茶髪の若い、将であり騎士、ミザール。

律と技で鍛え上げた剣術、必殺の威力は無いものの、不意打ちを許さない魔法。

自らが前線に出でて、無双し、他を

寄せ付けず、軍を鼓舞する。

もう一つの異は、ミザールとは真逆の者

だった。流れるような白髪、白に金の線が入ったローブ、そして真っ白な剣、それは倒れた者の血で

少しずつ染まってきていた。

流派など無い、ただ殺し快楽に浸る

為振るわれるような剣、あえて多く血の流れる

場所を執拗に斬り、無慈悲に魔法で全方位を

蹂躙する。

味方は己ただ一人。向かってくる全てが敵の

今、轍が増えて行く様を愉快とし、笑う。

白い狂気、カペラは血と踊る




「さ、魔法はイメージ。Go!一番弟子君!」

カペラはカイルに抱きつきながら、魔法を

指導する。

「ここをこうするとこうなるわけでね、最後は戻ってきてこうなるわけ…」

出会ったときとはまた、うってかわって全く違う印象を持たせる服、白を基調としながら手首とブーツのギンガムチェックが目を引く。

「あ、あの師匠…できればこういうときぐらい

離れて欲しいんですけど…。」

指導は8日目だが、カイルはまだこの雰囲気に

慣れることができなかった。

「えー?聞こえないなぁ?一番弟子君の良い匂いで、聴覚死んでまーす。」

カペラは聞く耳持たず、主張が強めな胸をカイルへと押し当てる。

「し、師匠…集中できないです…。」

少年自身が望んだ魔法を会得するのは、先が

長そうだ。

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