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星の魔女 序  作者: 羅偽
雷の王国
26/33

師と師と弟子と雇い主

「ぐっぁぁぁぁぁぁぁ!!」

カイルは野を転がる。

「私の父、オウィディウスは突如竜に姿を変えました。でも、感謝しています。」

ミアは語る。

「私たちに力をくれた。それだけでいいのです。」

ミアは空を滑りカイルに近づく。

「私たちは父のおかげで召喚士(サモナー)になれました。才能をくれたのです、私達はミザール様を守る召喚士になれました。」

「急に何を言ってんだ…アンタ。」

ミアの語りにカイルは水を差す。

「竜を使うなら少し位思い出を共有してもいいかなと思いまして、竜を使うものは惹かれ合うと言います。将来的に結ばれる可能性は皆無ではありません。念のためです。」

そう言いながら、魔法を蹴り飛ばしてカイルを転がす。

「あっ…ぐっ…くそっ…!」

カイルは火傷に苦しみの表情を浮かべる。

「さて…《竜依》。」

ミアの周りに黒い渦が起こる。

カイルはそれを見た途端、意識が遠退いていった。







「久しいな、カペラ。随分と丸くなったな。

殺気が色気に変わっている、男ができたのは本当だったか。」

「そう、でも黒焦げ。いつもは素敵なのよ?」

「申し訳ありません、カペラ様。」

カイルの頭に声が響く。

「一番弟子君、見える?」

カイルは目を開く。

「ふむ、騎士を見上げる気分はどうだ。カイル・セイリオス。」

ぼやけて見えない、茶髪と銀の甲冑が少しだけわかる。

「俺はミザール、騎士だ。そして、君を打ち負かした召喚士の雇い主、カペラの旧友だ。よろしく頼むよ。」


騎士と少年は出会う。




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