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星の魔女 序  作者: 羅偽
火の国 →水の国
10/33

ジャボチカバ

改行が変なふうになってるようですが

すみません!どうにもできませぬ!

「【嵐 龍】だと…!?なぜ君が禁忌の魔法を…!なぜ使えるんだ!なぜ君が風に!?」

サルガスは目の前の光景が信じられないのか、

大きく声をあげる。

「お姉様、確かに賢者クラスに匹敵するような魔法を身に付けて来るかと思いましたけれど、

流石に龍の風を使ってくるだなんて思っては

いませんでしたわ…ふふふ、面白くなってまいり

ましたわね…!」

カイルの周りにはビュウビュウと風が蛇のように

絡み付く。ただそれだけなのに、カイルからは

とてつもないプレッシャーが放たれていた。

「しかし、禁忌魔法はスペック上とてつもない

魔力が発動継続に使われる。カイル君、君では

その状態を保つのに一分、僕を倒すため攻撃

すれば三十秒も持たない!一発は防げるだけ

の魔力は僕に充分にある。突破口が

あるようには見えないが?」

サルガスは圧力に負けじとカイルの攻撃する

時を待つ。

「なら試してみますか?こうやって…!」

カイルは手を振りかざす。四方八方から風が集まり塊となり、それは鎚となった。

「おおぉぉぉぉぉ!!」

カイルはサルガスごと、宮殿の床を叩き割った。

もちろんサルガスは障壁により無傷ではあるが、

周りの床は砕け、豪華だった装飾は見る影もない。

そしてカイルは持てる魔力を全て放った。

しかし倒れる様子も、ましてや体に纏っている風さえ止む事は無かった。

「何故だ…?確かに君は魔力を使い果たした

筈では…。」

その時サルガスは、粉々になった床から、カイルへと魔力が伝うのを感じた。

「ま、まさか…あの魔法さえも、習得したと…?」

【世界樹の根】ーーー全てに等しく加護を与える

世界樹、かつてこの地にあったとされるその巨大な樹は、万物から莫大な魔力を吸っていたとされ、

それを術者が体現する第一禁忌無詠唱魔法。

「この宮殿は九割が魔力を含んだ物質で作られている…魔力をいっぺんに使いきらない限りは、無限に魔力が供給されるということか…!」

「まだあと一発、本気で撃てる!勝たせて

貰うぜ、サルガス先生!」

再びカイルの腕に風が集まり、それは先程より

一回り大きい鎚となり、サルガスに振るわれた。

四人がいた部屋は穴だらけになり青い空が覗く。

カイルは魔力を使い果たし、その場に弱々しく

座り込んだ。

「仕方ないですわね。行ってらっしゃいませ、

お姉様。」

シャウラはカイルの方へ向かうカペラにそう声を

掛けた。

「まだだ…!まだ終わってない!」

瓦礫から、サルガスがむくりと起き上がる。

「貴様…私にこんな惨めな仕打ち、許さん!」

サルガスはその場にあった折れた鉄片を持つと、

凄まじい速さで、カイルへ向かった。

突如、ふ。っとカイルの体から力が抜けていく。魔力が切れたのだ。

『タイムリミットだ、暫く休め。』

そう聞こえるか聞こえないかの間にカイルは膝から崩れ落ちた。

不意を突かれたカイルの前にカペラが来る。

カイルが叫ぶ頃にはサルガスは距離を詰めていて、

カペラの無防備な背中に、鉄片が突き刺さった。

赤い鮮血が少しずつ量を増して流れていく。

「一番弟子君、私見直しちゃったよ!先生を

ホントに懲らしめちゃうなんて、短い時間なのによく頑張ったね。おめでとう!」

我を忘れ深く深く鉄片を押すように刺すサルガスを

カペラは気にせずカイルを抱き寄せる。

声は震え口からは赤い雫が垂れる、それでも

カイルの頭を撫で、笑顔を絶さない。

「し、師匠!師匠!そんなのいい!早く後ろ!」

ごふっ。と、カペラは少し咳き込む。

口からは吐き出された朱はカイルの服にかかる。

「そんなのいいの…。一番弟子君、あなたは

これから私に着いて来るか、自由に生きるかの

どちらかを選ぶ事ができるわ。私はこれから

水の国へ行って、次は風の国。協議会に

出て、それから旧友に会いに行く。

こんなつまらないプランか、自分に正直に

好きなところへ行く。どちらか選んで頂戴?」

シャウラが追い付き、サルガスを引き剥がすと、

医者を!と叫ぶのが聞こえる。

カイルはカペラに言う。

「あなたは俺に道を選ぶ権利をくれて、

魔法を教えてくれて、今俺を危険から守って、

自分には全く利益が無いのに、血まで吐いて。

ズルいですよ…。」

カイルはカペラを抱き締める。

「えへへ…命懸け作戦、大成功みたいだね。

修行の時、全然そっけなかったから心配だったけど、効いた効いた。」

「そんなこといってる場合ですか…!?」

カイルに急にいろいろな感情が涌き出る。

カペラを失ってしまうような気がして、

それなのに修行中の悪癖に説教したくなって

しまったり。

「本当に欲しいものは何をしてでも手に入れたくない?命なんて安い物だって、私は思うの。」

微笑んだカペラのその言葉を聞く頃には、

カイルの体には魔力を使いきった為の疲労感が

溜まり、少しずつ眠りについていった…。

どもどもラギですぁ。

ジャボチカバとはなんぞや、

と思った方がいらっしゃると

思います。

ジャボチカバってのは果物だった気が

したんですが確か割と実るのが遅かった覚え

があります。恋と同じですね!(経験ないやつが

なにをいうか。)

サブタイトルは話の内容とかに

合わせてるつもりです。

蚊取り線香なんかがそうですね

もしあの話が水の国で起こってた場合は

うなぎ漁の筒になるわけです。

わかりませんよね(笑)

馬車の場合は渇いた水車になります。

謎法則ですね…

次は多分お水の国ですよ!すごいね!

きっと水着だよ!いろいろ捗るね!

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