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車酔いの少女  作者: げんたろう
中学生編
20/28

車酔いの少女19 ~酔いました~

あけましておめでとうございます。

大変ご無沙汰していました。1月はコンスタンスに更新したいと思います。

「かなめ先輩、治ったんすね!よかった~」



水野が申し訳なさそうな顔で体育館に顔を出すと、佐川が気付いて走り寄った。


「ごめんね。一番大事なときに休んじゃって」

「俺達体力バカだから大丈夫っすけど、かなめ先輩は仕方ないっすよ~」

「水野。体育館は冷える。カーディガンを羽織っておけ」


森川がかいがいしく世話を焼いているところをみると、治ったとはいえ予断は許さないのかもしれない。



「野々宮部長、大友副部長、ご迷惑お掛けしました」


律儀に挨拶にくる水野に野々宮はふんわりと笑った。


「全然迷惑じゃないよ。かなめがダウンしたのは俺らのために頑張った証拠だからね。・・・でも、これからはムリはしないでほしいな。

大友とも言ってたんだけど、ちょっとかなめに頼りすぎてたよね、俺ら。

かなめの仕事のいくつかは選手も当番制で手伝うことにしたよ」

「それじゃ、マネージャーの意味が・・・」

「マネージャーをこき使うほど、俺たちバスケ部は甲斐性無しじゃないよ」


ポンポンと水野の頭をなで、この話はおしまいとばかりに野々宮が離れていく。

俺も野々宮の言葉にフォローを入れる。


「水野が入部してくれて雑用がぐっと減って、負担が軽くなったのはありがたいと思っている。

が、引継ぎもあるからな。マネージャーが居ないとなると1.2年に水野の仕事を引き継がねばならん。早めの引継ぎだと思ってくれればいい」

「あ、そうなのかな・・・」

「そうだ。それじゃあ、バスに乗るぞ」


「・・・・・・バス?」


「そうだ」

「電車じゃなくて?」

「俺らは部員が多いからな。学校がバスを出してくれる」

「・・・・・・・・」

「おい!?顔色が悪いぞ」

「だ、大丈夫」




そして1時間後。


真っ青な水野がバスから出てきた。



「ひどい車酔いだな。体調が万全ではないからか?」


バスに乗りこみ、「わ、私立って行くから!」と言う水野を無理やり後部座席に座らせたのだが・・・10分で顔が青くなり、最後には冷や汗すらかき始め、部員一同心配しきりだった。


「(後部座席は辛すぎる・・・)・・・・・・・いつものことなので」

「そんなことはないだろう。秀司、どうする?」


「今の時間なら医務室も空いているだろう。試合開始まで休ませて、俺達は後から行く」

「そうしてくれ。場所はいつものところだ」

「わかった。・・・水野」

「う、ううぅ~」



ヨロヨロと森川に連れられていく水野は、身長差もありちょっと動きがぎこちない。



「吐くか?」

「吐こうカナ・・・」

「一人で吐けるか?」

「コツあるから、大丈夫」



「なんつー会話!」


野々宮が横で呟いた。


「かなめ先輩、乗り物弱いって言ってたっすけど、こんなに弱いんすか? バス通学でどうやってるんです?」

「なんでも秀司がいくつか前のバス停で降ろさせて、歩いて紛わせているとか」

「大変っすねー」

「彼女のゲロの世話まで出来るとか、森川ってすごいヤツだよね。よっぽどかなめを熱愛しているんだなぁ。・・・そういやこの大会のあとが初キッスの予定だったっけ」


「「「「「それを思いださせないでくれ!!!!」」」」」


イベントのたびに森川のとんでも発言を思い出し、メンバーは悶々とするんでしょうなー(笑

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