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車酔いの少女  作者: げんたろう
中学生編
17/28

車酔いの少女16 ~水野家のコミュニケーション~

登場人物でちらっと触れた水野ファミリーが登場。

平日は居残れるギリギリまで練習。朝練も7時から。

土日のどちらかには他校との練習試合があり、大会が始まる1ヶ月前からバスケ部に休みの日はなくなる。


趣味は「読書とゲーム」というかなめは、どちらかというまでもなくインドア派で、運動→勉強→運動→就寝といったハードスケジュールに付いていける体力が備わっているわけもなく・・・。


試合を一週間後に控えた月曜日にダウンした。

体温は39.8度。「学費がもったいないから」とムリを押して行ける状態ではなく、登校は断念。


「行こうとしても止めるわよ。なにこの熱。9時になったら病院行くからねっ。座薬でも点滴でもやってもらわないと・・・」

母親が半ギレで体温計を見ている。


「座薬いやぁ~。身体イタイ~(涙」

「座薬は効くのよっ。あとこんだけ熱もありゃ身体も痛いでしょうよ。・・・森川君にはかあさんから連絡入れようか?」

「・・・・・おねがい~」



ぶっちゃけ電話する気力が無い。

出来ることと言えば母親に苦痛を訴えることくらいだ。

で、森川君にはグチを言いたくないという乙女心は残っているので、連絡は母親に任せることにした。



「あ、森川くん? かなめのお母さんだけど~。あのこ熱だしちゃって。あと0.2度で40度なのよ~。もうビックリしちゃって。

・・・・・・・グチる元気はあるから、平気よ、多分。あとでお医者さんに連れて行くけど、座薬はイヤとか言っちゃって・・・」



(おかあさん! なんでそんなことを森川君にベラベラ言っちゃうのよ!!!!)



しかし、母のマシンガントークを止める体力は無い。

(おかあさん、ひどい・・・)と恨めし気に睨むことしかできないが、母親は娘の視線をスルーして森川と話ししている。



「こんな状態だから、今日といわず明後日までは間違いなく休ませるから。あとはお医者様と相談かしらねー。

試合前でアレだけど、この子ちょっとムリするとパアーって熱でちゃうのよね。ほどほどにこき使ってやってね」


締めくくりに、娘の身体を心配する母親は森川にチクリとクギを刺した。

初めてのカレシに初めての部活。娘は張り切っていたが、どこかでオーバーヒートすると思っていた。

タイミングとしては悪くない。一週間もあれば完治するだろうし、中総体前で授業も緩い。



「言っておいたわよ」

「・・・・・ヒドイ。座薬の話するとか、ヒドイ。だいじなことだから二度言った」

「本当にヒドイってのはね、あんたが熱でウンウン唸っている間に、おとうさんと2人でゲームをクリアしちゃうことよ」

「ヒドイヒドイヒドイ。とても大事だから三回言った」

「おとうさんと相談して、今日はゲーム休むから。今日中に熱下げちゃいなさい」



水野家は3人家族。

父・母・娘である。

3人そろってゲーマーであり、活字中毒だ。

彼らのコミュニケーションは、食事後の家族3人でやるテレビゲーム。

コントローラーは父。攻略本は娘。母は横で果物を向いたり洗濯を畳んだりしている。

時間は2時間と決めており、今はこの間発売されたばかりの人気アクションゲームにドハマリ中だ。


ちなみに、解散後(21時半くらい?)は各々趣味に走る。

母は実妹から借りたBL本を読んだり、乙女ゲームをしたり。

父は映画を観たり、大人なゲームをしたり。

この2人はそれぞれの趣味を知っているが、特に詮索しない主義のようだ。

そして娘は宿題をイヤイヤ済ませて、母親と叔母の検閲を通ったBL本や乙女ゲームをしたりする。

(さすがに中学生なので、ヤバメは弾いているらしい)

こういう趣味のため、各部屋には小さなテレビがついており、ゲーム機もカブらないように各2台ずつある。



「うちらの娘だし、ゲームも本も好きで当然っしょ」

「俺の親はうるさい派だったから、かなめには好きにさせてやりたいかなー。まあ、限度はあるけどな」

「理解できない趣味じゃなくて良かったよねー」

「グレそうにもないし、かなめはいい子だよな」



こうして水野家の平和(?)は同一の趣味により保たれているのであった。




今は娘が過労でダウンなので、保たれていないけど。・・・一週間以内には平和になる予定。







かなめの父は公務員。19時には家に帰るから出来るコミュニケーション☆

げんたろうも母とBL本は共有しています。BLデビューは確か同時期だったはず。

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