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刻まれる記憶  作者: 紫音
5/6

-5-

***



朝日が部屋に差し込むと、駿はその眩しさで目を覚ました。


(…あったまいてぇ…)


眠りが浅かったせいもあるのだろう。

妙に重い頭を抱えて、布団から起き上がる。


ふと、周囲を見渡す。


昨日いたはずの凌の姿がない事に気付くと、勢いよく身体を起した。


「凌?!」


バタバタと部屋や浴室などを見て回る。

しかし、その姿はどこにも見当たらなかった。


「どこ…行ったんだよっ」


思わず壁に拳をぶつけた時、携帯が鳴った。


慌てて取ると、そこには【八坂凌】の表示。


(なんで…まさか…)


嫌な予感がする。


恐る恐る携帯を開き、耳に当てた。


「も…もしもし…?」

『もしもし、俺だ。凌だ』

「し…のぐ!?」


携帯を持つ手が震える。


(なんでこいつが…)


『おい、聞いてるか?』

「あ…あぁ。聞いてる。…なんで、お前から…電話が?っていうか…どこに…」

『今から病院名を言うから、急いで来い』

「え…っ、っちょっと…待て!」


バタバタと何かの用紙の裏に、病院名と病室をメモる。

震えていて、文字が見難いが、そんなことはさほど問題じゃない。


それを握り締めると、言われたとおりに急いで病院まで向かった。




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