私のパパは男の子?
しばらくして、動けなくて目が見えないまま起きたんだ。
(あれ、失敗しちゃったかな…?)
そしたら、つかれてそうな声が聞こえたの。
「ふぅ…やっと完成しましたよ…」
(かんせい?なんのことだろ?)
そしたら、いきなりからだ動くようになったんだ!
「やりました、成功です!!」
(うまくいったんだ…よかった~!)
安心して目をあけると、男の子がへとへとで、でも楽しそうにしてた。
「うぅ~ん…あれ、ここは…?」
小さめのひみつの部屋?みたいなかんじのところにいて、となりにはあの子もいたの。
(私ツインテールになってる、かわい~。って、あの子もじゃん!?…じゃなくて!)
「あなたはだれ…?」
「はじめまして、ここは僕の家ですよ。そして、僕は久遠永茉と言います。僕の事はお父さんだと思っていいですからね」
(よくわかんないけど…お父さんみたいな人なんだね!)
「わかった!よろしくね、パパ」
言われたとおりにしたら、男の子がたおれちゃったの。
「ぱ、パパ!?」
「う…嬉しすぎて…」
(そっか、うれしかったんだ…)
無理してうごいてたのかと思ってひやひやしちゃった。
「あ、そうだ!2人に名前を付けましょう!えーと…刹那と涅槃でいかがですか?」
そうしてパパが私たちに名前をつけてくれたんだ!
(私の名前…!)
「アト…うん、気に入った!」
天界にいたときは名前がなかったから、すごくうれしかったんだ。
「よろしくな、アト…とう」
あの子…ヨクトちゃんもさっそく名前をよんでくれて、すぐによび返したの!
「うん!ヨクトちゃん、よろしくね!」
「あの、涅槃…とう、とは?」
「お前の事だよ」
(ヨクトちゃんもちょっとうれしそう…!)